固定 (Anchorage)4 | 矯正歯科コラム

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固定 (Anchorage)4

3.種   類

1.部位による分類

2.抵抗の性質による分類

固定はその抵抗の性質によって次のように分類されます。

1)単純固定(Simple anchorage)
2)不動固定(Stationary anchorage)
3)相反固定(Reciprocal anchorage)
4)加強固定(Reinforced anchorage)
5)準備固定(Prepared anchorage)

1)単純固定

抵抗となる歯(固定歯)が傾斜するような形で矯正力に抵抗するものを単純固定といいます。いいかえれば固定歯の傾斜移動に対する抵抗を歯牙移動に利用することをいいます(Graber)。

簡単な例では、図14-11Aに示すように正中離開のある両中切歯をお互いに一点で連結することで、弾線なりゴムリングなりで近心移動を行う場合、両中切歯は傾斜をしながら近心に移動し相接するようになります。

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この両中切歯は根面積がほぼ同じであるため、お互いが披移動歯ともなるし固定歯ともなります。その意味では単純固定でもあり、後述する相反固定でもあるといえます。

次に図14-11Bに示すように大臼歯を固定歯として前方歯を遠心に移動する場合を考えると、両者を一点で連結した場合、大臼歯は多根歯で根面積がはるかに大であることから抵抗が大きく、強大な矯正力を用いないかぎりは前方歯だけが傾斜移動をしながら遠心に移動します。

この場合でも強い矯正力を用いれば大臼歯でも傾斜移動をします。
このようなかたちの固定を単純固定といいます。

2014年12月27日



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