固定 (Anchorage)5 | 矯正歯科コラム

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固定(Anchorage)5

3.種   類

1.部位による分類

2.抵抗の性質による分類

2)不動固定

抵抗となる歯(固定歯)が傾斜せずに歯体で矯正力に抵抗するものを不動固定といいます。いいかえれば固定が崩れるような場合には固定歯は歯体移動をするような形の固定をいいます。

このためには固定歯は傾斜移動かおこりにくいような装置で被移動歯と連結される必要がある。図14-12は両中切歯の離開を矯正するために両者にバンドを装着し、傾斜を防ぐために長いスロット(溝)のあるブラケットをつけ、この両者をスロットに適合するワイヤーで連結して、ループあるいはゴムリングで牽引すると、両中切歯は歯体
移動をしながら近接していきます。

3)相反固定

歯および歯群の抵抗を、これに対抗する歯および歯群の移動に利用するかたちの固定を相反固定といいます。この場合、あい対する両者ともに不正位置にあり、同量かつ相反する矯正力が両者を共に正常な位置に移動するようなかたちが多いのが特徴です。

最も代表的な例は前にもあげた中切歯の正中離開を局所的な装置で矯正する場合で、ゴムリングなり金属線の弾力が両中切歯に相反的に働いて両者は正中に向かって相接するまで移動します。すなわち双方が被移動歯とも固定歯ともなるものをいいます。

ひろい意味では矯正的歯あるいは顎の移動は顎内・顎間固定であるかぎり多かれ少なかれ相反固定であることが多くなります。

4)加強固定

前項で述べたように矯正学的歯あるいは顎移動は相反的な固定であることが多いので、抵抗源をさらに補強して固定を保護(anchorage preservation)しようというのが加強固定です。

この目的のためには、固定歯を増加したり、付加装置を加えて口蓋や歯槽部に抵抗を求めたり(たとえばpalatal button),筋肉の機能力を応用したり(たとえばlip bumper)することがあります。

次に述べる準備固定や顎外固定(図14-13B)も加強固定の一種です。

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2014年12月29日



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