固定(Anchorage)6 | 矯正歯科コラム

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3.種   類

2.抵抗の性質による分類

5)準備固定

準備固定とはTweedによって提唱されたもので、固定の保護に対する画期的な技術であるとされています。従来の方法ではAngleⅡ級1類の矯正治療を行う場合、下顎を抵抗源としてⅡ級ゴムを用いて顎間固定によって上顎歯の後退を行い、たとえ不動固定を行ってもゴムリングの相反的な力で下顎歯群が近心に傾斜する傾向があります。これを防ぐためにあらかじめ下顎歯群を遠心に傾斜させておき(図14-14A)、Ⅱ級ゴムによる下顎における固定の破壊をできるかぎり防止しようとする前準備的な方法が、準備固定です。

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そのためその段階では上顎歯の後退を試みることなく、下顎のアーチワイヤ一に下顎歯群を遠心に傾斜させるための複雑な屈曲すなわちsecond order bendを与えておき、Ⅲ級ゴムを使用して遠心傾斜を肋け、その後上顎歯の後退をはかる方法です(図14-14B)。

この一連の手順を準備固定といいますが、これはedgewise法のみに適用される技術です。

これに似た理論で大臼歯の近心傾斜を防いで歯体で抵抗させたり,歯体移動をさせたりするために犬臼歯部のみに用いるアーチワイヤーのtip back bend があります。これに関してはedgewise法、Begg法を参照してください。

 

以上が、抵抗の性質による5種類の分類の説明です。

次に抜歯症例の場合の固定の分類を見ていきましょう。

2015年1月5日



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