矯正治療の前準備-2 | 矯正歯科コラム

矯正歯科コラム

矯正治療の前準備
(Orthodontic examination)

2.顔貌の診査

不正咬合と顔の形態および口腔周囲組織とは、密接な関係がある。

視診および触診

1)顔の形状
円型、卵円型、おも長など

2)左右の対称性

3)顔の表情の観察
とくに自然な状態、話をしているとき、微笑しているときの表情に注意

4)上下口唇の形態および口腔周囲軟組織の緊張状態

5)舌を含めた口腔周囲筋の動きを観察
嚥下癖、弄舌癖などに注意

6)額部から鼻尖へ、鼻尖からオトガイ部へいたる側貌の観察(図15-2)
上顎部の凸型(convex type)、直線型(straight type)、凹型(concave type)など

7)上下顎骨の発育状態

8)オトガイ部および下顎角の大小

不正咬合の方は顔貌に特徴がある場合があり、顔貌の特徴から不正咬合がわかる場合が多くあります。
それを探るために、様々な角度からお顔の形や左右対称であるか、舌や口の周りの筋肉の動き等について、細かく観察を行います。

特に反対咬合特有の顔貌の場合は、それが強いコンプレックスになっている方が多くおられますので、自然な顔貌になることを治療の目標とします。

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3.口腔内の診査

つぎに口腔内の診査を行う。

1)主訴の確認
患者と術者では咬合の不正をとらえる観点に相違がある

2)顔面の正中線と上下歯列弓の正中線との関係

3)咬合状態の観察
前歯の被蓋、上下顎の近遠心的、頬舌的、垂直的な咬合状態を調べる

4)個々の歯の状態を観察
歯数の確認、乳歯の早期喪失、晩期残存の有無、う歯の処置状況など

5)歯周組織疾患と口腔の清掃状態
歯ぐきの健康状態、歯面の清掃状態、小帯の付着部位と状態など

6)舌の大きさと機能の状態など
口の開閉時、安静時、会話時、唾液嚥下時などにおける舌の位置や動き、またそれに伴う口腔周囲筋の動きを観察

7)下顎の閉鎖路および運動様相の観察
早期接触の有無、習慣性閉鎖路など

8)不良習癖(悪習慣)の歯列弓への影響

 

2015年1月11日



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