矯正治療の前準備-4 | 矯正歯科コラム

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4.口腔模型製作

(6)トレーの撤去と印象材の固定

印象材が硬化したらトレーの撤去を行います。撤去しにくい場合には鎖側に手指を入れ静かに押したり、印象材と粘膜面との間に少量の空気や水を入れると比較的簡単にはずすことができます。口腔外に取り出したらすぐに水洗し、固定液2%ZnS04溶液に入れて30秒ぐらい固定し、できるだけ早く石膏を注入します。

(7)石膏泥の注入

矯正用の口腔模型には一般に白色石膏、シュールストーン(Surstone 而至化学)、プラストーン(Plastone 而至化学)などが用いられます。石膏泥の注入時に気泡を入れないように吸引混和法、真空埋没法やパイブレータを用いるとよいでしょう。

(8)咬合状態の採得

パラフィン・ワックスを1~2枚重ねるかバイトワックスにて行います。採得方法は、ワックスを軟化して下顎歯列上に静かに保持し、緊張を緩和させてゆっくりと中心咬合位へ誘導します。
上下歯が十分に強く接触したことを確かめ、水で冷やし硬化させます。

(9)模型の調整

咬合面や歯頸部に存在する気泡を取り除き、余分の石膏も切除します。先に採得したワックスにて咬合状態を確かめ、ワク付けの準備をします。咬合が不安定な場合には、モデリングを舌側よりそう入して咬合状態を記録するとよいでしょう。

(10)模型のワク付け

準備された模型にやや大き目にワクを付け、削合用モデル・トリーマーにてトリミングします。咬合平面は、上下顎の基底面と平行になるようにし、模型の高さを6~8cmにすると見やすい模型になります。模型の外部の角度は一定にした方が観察しやすく、整理しやすいでしょう(図15-6)。

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(11)研  磨

模型を乾燥させたのち、模型切石ケン溶液に15~30分入れると表面が硬化され、滑沢になり、よごれも少なくまたよごれをおとしやすくなります。

(12)仕上げ

症例番号、印象採得年月日、氏名、年齢を印記し、模型箱へ収納します。

2015年1月15日



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