矯正治療の前準備-8 | 矯正歯科コラム

矯正歯科コラム

6.X線診査

〔付〕ブラッシング(tooth brushing)指導

(1)ブラシの形および種類
ブラシの形の種類はたくさんありますが、前述した状況および年齢も考慮して適切なものを選択しましょう。
ブラシ部の基本としては、植毛部の大きさや形、毛の種類が挙げられるが、特に大きさは最も大切な条件の一つである。

a. 大 き さ
最後臼歯の遠心部や舌側部、特に下顎前歯部の舌側にも十分に入っていけるような大きさを選ぶことが必要です。

b.形
代表的な形としては次のようなものがあります。

1.直線型 2.中凹み型 3.凸型 4.ロ-リング型

c. 植毛状態

植毛の列では2~4列、毛束では5 -12 毛束とさまざまですが、あまり密なものは装置などには不向きのようです。bの形と合わせて選ぶと良いです。硬さは,一般に,Soft、medium、hardとなっています。

(2)みがき方

(1)水平法(横みがき)    (2)垂直法(縦みがき)
(3)Fones法          (4)Bass法
(5)回転法(Rolling法)   (6)Stillman原法
(7)Stillman改良法      (8)Charters法
(9)生理的ブラッシング法

以上のような代表的な方法がありますが、おのおのの長所を組合わせ工夫することが大切です。

■矯正患者さんが効果的なブラッシングが出来るようになるためのアドバイス

1.動機づけ

主としてう蝕および歯肉炎の危険性をしっかりとご説明します。図15-13のような矯正装置によってひき起こされた歯の脱灰のカラー写真をみせることも一方法です。

 

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2.教 育

模聖上でブラッシング法を教えるだけではなく、患者さんにブラシをもってきていただき、ご自分できれいに歯みがきする技術を確実にマスターできるようにします。

3. 口腔内の衛生状態の検査

歯の表面を歯肉に沿って診査し、歯垢とその質的変化の存在を算定します。

4,再教育

受診の度に、歯ブラシを持参するように指示します。これにより、ブラッシングがうまくできているか否かがチェックできます。特に重要なのは歯ブラシが届きにくい部分をどうみがくかで、これを徹底することで効果をあげることができます。

5,通知,通告

口腔衛生状態について、患者さんおよび保護者の方に伝えます。もし衛生状態が良くない場合は、歯科衛生士が目的や方法をしっかり説明し、歯みがきのトレーニングを併用するなどして、ご自身で出来るようになっていただきます。

歯みがきをしっかりしていれば絶対に虫歯や歯周病にならないというわけではありませんが、かなりなりにくくなるというのは事実です。自分の歯の中で特に歯垢がたまりやすい場所を知り、その部分がいつもきれいに磨けているかのチェックを行うことは、虫歯や歯周病の予防に大変役立ちます。

2015年1月22日



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