矯正治療に必要な器具および材料-2 | 矯正歯科コラム

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矯正治療に必要な器具および材料-2

1.矯正用器具(Orthodontic pliers and instruments)

1.帯環製作のための鉗子類

1)帯環形成鉗子(Band forming pliers)
バンドの製作には直接法(口腔内で実際に製作する)、間接法(模型上で製作する)、既製帯環(pre-formed or prefabricated band)の使用などがあります。ここでは直接法の場合について説明します。

直接法では口腔内での操作上、唇・頬・舌側と種々の方向から、バンド形成をするため、多くのプライヤーが使用されます。1本のプライヤーですべての操作をすることは逆に作業をしにくくするため、2~3本のプライヤーを併用します。

この種のプライヤーは、体部が長くモノ・アングル(mono-angle)で、左右の頭部が対称的でバンド材料をしぼる面をもっているという特徴があります。
使用に際してはバンド材料を歯面に直接適合し、牽引緊張(pinch)します。

(1)Angle’s band forming pliers

Beakはなだらかなカーブをしていて、バンド材料を歯固におしつけるようにしてしぼる。beak全体は長く口腔内到達範囲が広い。頭部先端は上下顎前歯、犬歯、上顎臼歯舌面、下顎臼歯頬面に適合することができる。

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(2)Pullen’s band forming pliers

Beak 1/3 の部分で屈曲していて、ことに屈曲した頭部の外側面、内側面が歯面の外形に合うように設計されている。歯面への適合面はAngleのものと全く異なるが、応用範囲はほぼ同様と考えられる。

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(3)Double beak band forming pliers (前歯用、臼歯用)

プライヤーの先端はバンド保持部と歯面適合部に分かれていて、前歯用では適合部が歯面にあうように凸彎しており、臼歯用では凹彎している。あらかじめバンド材料の両端を熔接し、ループを作る、さらにこの熔接部から約5mmの所を再び熔接し、大小2つのループを作っておく。操作法は、まず保持部を小ループに入れ、適合部にある溝に大小ループの交差部を入れる。そして大ループで歯を取りまき、プライヤーをしぼることによりバンドは歯面によく適合されることになる(左;前歯用、右;臼歯用)。

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(4)Betta型band forming pliers

バンド両端をプライヤー頭部についている釘で穿孔してループを作り、このループで歯をとりかこみしぼる。

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(5)Peak molar band pinching pliers

バンド材料でループを作ってこれで歯をとりまき、ループの一端をプライヤーの先でくわえながらバンドをしぼって適合させる。下顎左、上顎右側臼歯用と、下顎右、上顎左側臼歯用の2種類がある。

注)(3)(4)(5)のいずれのプライヤーも、舌側より適合させるものであるから、バンド材料にあらかじめブラケットや頬面管を熔接しておけば、いっそう便利である。

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(6)斎藤式バンド形成鉗子

Angle’s band forming pliers の改良型で頭部はやや小型にできていて、の外側、内側部の長さは等しく、いずれも直線上をなす。とくに下顎臼歯の頬側、および上顎臼歯の舌側部をしぼるのに便利である。

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2015年2月6日



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