矯正治療に必要な器具および材料-6 | 矯正歯科コラム

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矯正治療に必要な器具および材料-6

1.矯正用器具(Orthodontic pliers and instruments)

3,結紮・歯間離開用鉗子類

(1)Howe’s pliers

矯正治療における代表的なプライヤーで、その用途は多種多様である。主として、口腔内でのワイヤーの結紮、歯間離間時の真鍮線の保持、各種装置の主線の着脱適合、舌側弧線装置の維持装置部の着脱適合に使用される。頭部は小さい円形で、内面には細かい溝が刻まれている。このプライヤーは用途に応じて種々に変形したものがある。

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(2)Weingart utility pliers

Beakはなだらかに彎曲し、先端にゆくに従って細くとがっている。頭部内面は接するようになっていて細かい溝が刻まれている。するどい先端は口腔内の装置のいずれの部分にも到達できるので非常に便利である。

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(3)Ligature tying pliers

結紮線で主線をブラケットに結紮するとき、あるいは主脈を強くタイ・バック(tie back)するときに非常に有効なプライヤーである。このプライヤーには種々の変型があるが、いずれもプライヤーをにぎることによってbeakが大きく開き、これによって結紮線は強く緊張されて主線をブラケットのスロット(slot)に確実に固定することができる。プライヤーをそのまま回転させ必要な長さだけ結紮線をねじってゆけばよい。そのために頭部先端には結紮線を通すための切れ目があり、関節部には結紮線を受けとめるための固定部がある。

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(4)Needle holder

前者同様結紮時に使用される。把柄部が、手で握ることによってロックできるようになっており、そのために先端で結紮線を強く保持したまま固定できる。そのままさらに握りこめば、ロックがはずれて元どおりプライヤー頭部が開く。

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(5)Ligature hand instrument

結紮線をブラケットのウイング(wing)部に通すとき、および結紮線断端の処理などに使用される。棒状の両端部にするどい切れ込みがあり、一方は直線状,他方は屈曲していて,それぞれ用途、部位に応じて使いわける。
同様の目的に使用するものにはligature director がある。

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2015年3月5日



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