矯正治療に必要な器具および材料-10 | 矯正歯科コラム

矯正歯科コラム

矯正治療に必要な器具および材料-10

2. 矯正用材料(Orthodonic materials)

2.帯環材料(Band matenaD

バンドは固定歯、被移動歯に装着され,、歯牙移動用の各種付加装置(attachment)を付着させるもので矯正装置の基盤となるものです。

所要性質としては

1)容易に、かつ精密に歯に適合させやすいこと
2)厚さが薄くても歯間に圧入できるほどの強さが必要であること
3)溶融点が高く、かつ酸化しにくいこと
4)電気熔接や鑢着が可能なこと

などです。

上記の所要性質を満たすものとしてはNi-Cr合金やステンレス・スチールがあり、バンドのすべてがこの2つの材質です。

種類としては長く巻いたロールになっているもの、一定の長さに切ってあるもの、既製バンドになっているものなどがあります。

(1)バンド・マテリアル

板材が圧延されストリップ状に切断されているもので、通常使用されているもののサイズは

前歯用 厚さ 0.003~ 0,004″幅 0.125~0.150″
大小臼歯用 厚さ 0.004~ 0.006″幅 0.150-0.180″

で、これを個々の歯に適合させて、電気熔接することによってバンドとしています。

これらのバンド・マテリアルには単に一定の長さに切断してあるものから、歯に適合しやすいように、あらかじめ豊隆や傾斜などを賦形してあるコントゥアド・ブランクス(contoured Ыanks)などがあります。

(2)既製帯環(Preformed or prefabricated bands)

上下顎の歯の個々について、統計的に計測して製作されたもので、数十の段階的なサイズに作られています。実際の臨床においてはこの中から適宜なサイズのものを選んで使用できるようになっています。

またこのバンドにブラケットがあらかじめ所要の条件でつけられているものもあります。とくに適合のむずかしい上顎側切歯、犬歯などではこれらの既製帯環が使用されることが多くあります。

2015年5月7日



PAGETOP