矯正治療に必要な器具および材料-13 | 矯正歯科コラム

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矯正治療に必要な器具および材料-13

2. 矯正用材料(Orthodonic materials)

5.ゴムリング

全帯環装置を応用する装置の普及により、顎間、顎内に各種ゴムリングを使用することが非常に多いです。

所要性質として

1)上下顎間に応力が加えられるほどに弾性が大きなこと

2)歪量の変化が大きく持続的に作用すること

3)弾力を利用する引張り強さが調節によって大小自由に変えられること

4)およそ4~ 5日目ごとに顎間ゴムは交換するものですが、顎間に作用するゴムの強さは2~ 3オンス(50~80g)程度が好ましい

ゴムリングのサイズは臨床上直径1/8″、3/16″、1/14″、5/16″、3/8″、5/8″、3/4″(インチ)で厚薄各種のものが使用されています。

 

6.レジン(Resin)

床矯正装置、アクチバートルの主体に使用します。

所要性質として

1)薄くても破折しないこと

2)口腔内で膨潤、変形などをおこさないこと

3)口腔粘膜に為害性のないこと

4)主線その他の把持力が強いこと

5)成型方法が容易なこと

6)成型による寸法変化のないこと

などが要求されます。。

材質としてはメチルメタアクリレイト(methyl-metha-acrylate)が主に用いられており、加熱重合レジンと常温重合レジンとがあります。加熱重合レジンは加熱する操作が必要ですが、比較的強靱です。これに対して常温重合レジンは成型法が容易であり、寸法変化も少ない利点がありますが、強度においてやや不安があります。しかしこの点については改良研究が行われていてかなり強いものも市販されています。

臨床的には、加熱重合レジンを使用するものはアクチバートルであり、常温重合レジンは無定装置、床矯正装置、保隙装置などに使用されていますが、将来は成型法の容易さと強さからして、常温重合レジンが普及する傾向にあります。

2015年5月26日



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