矯正治療と組織変化 1.矯正力の種類 | 矯正歯科コラム

矯正歯科コラム

矯正治療と組織変化(Tissue changes incident to tooth movenlent)

1.矯正力の種類
矯正治療を行うにあたっては、歯を動かすためにつねに歯あるいは顎骨に対して、ある方向の荷重を与える必要があります。これらの荷重を総称して、矯正力(orthodontic force)といいます。
この矯正力は、その力の性質から、1)器械力によるもの、2)筋肉の力によるもの、に区別されます。

1)器械力によるもの(器械的矯正力)
金属やゴムなどを使って外部からの荷重を直接歯や顎骨に加える方法で、つぎのように分類することができます。

(1)金属線の弾力によるもの                           弾線、コイルスプリング

(2)ゴムの弾力によるもの
顎内ゴム
エラスティック 顎間ゴム
顎外ゴム
エラスティックスレッド、tooth positioner.

(3)剛体との連絡によるもの
主線との結紮、スクリュー・エクスパンション

2)筋肉の力によるもの(機能的矯正力)

下顎骨の運動に関係ある咀嚼筋は、舌骨上筋群、舌筋、顔面筋などの機能力による荷重を、器械を介したり、筋肉自体によって、歯や顎骨の移動を促す方法です。この方法は、Rogersが筋機能療法を、Andresen らが機能的顎矯正法を提唱して以来、発展したもので、利用方法によって2つに区別することができます。

(1)装置を介するもの
Andresen,Hauplによって初めて提唱されたもので、機能的矯正装置を口腔内に入れることで患者さん自らの意思を用いないで自動的に筋の機能力を矯正力として利用して治療します。そのほかに口唇圧を利用したlip bumperや、口幅筋を利用したoral screen があります。

(2)直接作用するもの
さきに述べたRogersの筋機能療法で、これは主として患者さんの意思によって特殊な筋の機能力を矯正力として利用する方法です(筋訓練)。

歯列矯正で歯が動く仕組みについて、不思議に思われている方も多いと思います。歯は一定の力で押し続けると動くのですが、歯列矯正では全体の歯並びを良くするために、どの歯にどのような力をかければよいかを考え、歯に装置を取り付けていきます。認定医は歯の動かし方を熟知していますので、安心してお任せ下さい。

マウスピース型の矯正の場合は、コンピュータでシュミレーションを行い、徐々に歯並びが治っていくように装置が設計されています。抜歯が必要な方は、抜歯後まずワイヤー矯正で抜歯によって出来たスペースを埋め、その後ご希望の方はマウスピース矯正に移行していきます。いずれの場合も、基本となるのは「矯正治療と組織変化」に書かれているような内容です。

2014年11月29日



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