矯正治療に必要な器具および材料-23 | 矯正歯科コラム

矯正歯科コラム

矯正治療に必要な器具および材料-23

2.ループの力学

2) ループの矯工力

つぎに、ループの形状として、simple loopとhelical 100pについて、嬌正力の変動を考えてみましょう。たとえば、elgiloy O.016〃φ(約4 mmφ)について、h=10mm,、R=1.5mmとした場合の荷重―たわみ線図は、図16-12のようになります。simple loopでは、1mmのたわみを与えるのに31.4gの荷重が必要ですが、helical loopではわずか17.1gの荷重が必要です。

このことから、ループに一定のたわみを与えるための荷重は、simple loopのほうがhelical loopよりも1.8倍だけ大きいことがわかります。逆に、一定荷重に対するたわみは、helttal loopのほうがsimple loopよりも大きいです。

このように、ループにhelicalをつけると、simple loopの場合よりも弾性エネルギーの吸収能力は増大し、いっそう弱い持続的な矯正力が得られます。

3)コイルスプリングの矯正力

ワイヤーをコイル状に巻いてコイルスプリングにすると、図16-13のように一定荷重当たりのたわみは非常に大きくなります。また、弾性限度に達するまでのたわみが大きいので、弾性が広範囲に及びます。したがって、エネルギーの吸収能力が大きいので、復元力が増加します。

そのようなことで,、コイルスプリングでは、ループの場合よりさらに十分な弾力性が期待できます。したがって、歯の移動距離は大きくでき、しかも弱い持続的な強制力が得られることになります。

2015年7月30日



PAGETOP