矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)4 | 矯正歯科コラム

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矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)4

[1] 固定式装置(Fixed appliance)

1.唇側舌側弧線装置

1.唇側歯槽部弧線装置・釘管装置

1.唇側歯槽部弧線装置(High Lbial arch appliance)

3)補助弾線

また、本装置のもつ機能的な特性については次のようなことが挙げられます。

1)補助弾線を使用することにより、個々の歯に対して、それぞれに適当な力と、移動方向を与えることができる

2)被移動歯の自由運動を妨げない。すなわち、ほとんど帯環を使用しないので、歯が装置による束縛を受けない。このことはとくに萌出中の歯に対しても使用することが可能である

3)細い補助弾線を使用するため、被移動歯に温和な持続的矯正力がえられる。したがって、生理的な組織変化を期待することができる

4)固定歯に対する力学的な負担が少ない。補助弾線に比べて、太い強固な主線を使用するため、補助弾線による矯正力の反動は、主線に吸収されて最小限の反応による変化にとどめることができる。とくに矯正力の調節を行ったのちに、固定歯に加わる力の方向に変化が少ないことは、歯根膜や、歯槽骨の細胞の機能に対して、生理的に好結果をもたらす。
固定歯に大きな力を負担させるようなおそれのある場合は、さらに舌側弧線装置の併用によって軽減することができる

以上のような特徴から、唇側歯槽部弧線装置は、個々の歯の移動にあたっては、現在でも非常に優れた嬌正装置であるということができます。しかし、これは上顎歯列弓に用いる場合であって、下顎の歯列弓に使用された例はほとんど見られません。主として、上顎前歯の舌側移動、あるいは近遠心的な移動を行う場合に用いるのが最も適当でしょう。

2015年9月10日



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