矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)5 | 矯正歯科コラム

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矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)5

[1] 固定式装置(Fixed appliance)

1.唇側舌側弧線装置

1.唇側歯槽部弧線装置・釘管装置

2.釘管装置(Pin and tube appliance)

釘管装置は、Angle,E.H.(1912)が、初期の歯弓拡大弧線装置の欠点を補う目的で考案した唇側弧線装置です。歯弓拡大弧線は、単に歯の傾斜移動のみが可能であったのに対し、釘管装置では図174に示すように、主線に鑞着されたピンが、帯環に鑞着されたチューブに適合することによって、歯根の移動を可能にするように改良されたものです。

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この装置は、その後Youngによって主線にループを組みこむことにより、調節は多少簡単になりましたが、矯正力のコントロールはとても大変な作業でした。1916年にAngleが新しい紐状弧線装置(ribbon arch)を発表してからは、ほとんど使用されることもなくなり、今日では本装置が原型のままで使用されることは全くありません。現在用いられているものは、ほとんど局所的な歯の小移動を目的としたもので、その最も典型的な応用例は、左右上顎中切歯の正中離開の矯正に用いられるものです(図17-5)。

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釘管装置は、主線、帯環、維持装置からなり、主線の有する弾力が、主線に鑞着したピンと、帯環に鑞着したチューブを直接連絡法により連結したとき、矯正力を発現します。

2015年9月17日



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