矯正治療と組織変化 2.歯の移動と組織変化 -1 | 矯正歯科コラム

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矯正治療と組織変化(Tissue changes incident to tooth movenlent)

2.歯の移動と組織変化

矯正学的な歯の移動に関して初めて実験的に証明したのはSandstedt(1904)で、イヌを材料として前歯の舌偏移動の実験を行い、そのさい現れた骨の組織変化を研究しました。その結果、圧迫側には骨の吸収を、牽引側には骨の新生添加があらわれ、さらに歯根膜に硝子様変性組織を観察しました。

ついで、0ppenheim(1911)は、若いヒヒによる実験で、組織反応の様相が矯正力の大きさによって違いがあることや、骨の改造機転が歯槽骨の全体に及ぶものであることなどを発表しています。そしてこれを骨転化説と名づけました。

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また1950~60年には、組織変化の経過の全貌を知るための研究が行われ、図13-1のように、破骨細胞や骨芽細胞の出現の時期や骨の吸収、添加の進 行についての研究が行われました。最近では従来の組織変化だけでなく、組織化学的な方法やラジオアイソトープの活用や、電子顕微鏡による超ミクロのレベル での観察、エレクトロニクスの生理学への応用によって広く研究されています。

 

2014年12月1日



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