矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)9 | 矯正歯科コラム

矯正歯科コラム

矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)9

[1] 固定式装置(Fixed appliance)

2.舌側弧線装置 (Lingual arch appliance)

1.装置の構造

4)補助弾線

補助弾線には主として、太さ0.5mmの矯正用弾線が用いられます。これは主線に鑞着屈曲され、移動に必要な矯正力が得られ歯の移動を可能にします。屈曲される形態により、次の種類のものがあります。

(1)単式弾線

主として、唇側移動に用いられます(図17-11)。

p319_01

(2)複式弾線

弾線の遊離端が二重に屈曲されているもので、主として前歯の唇側移動(図17-12)や小臼歯の頬側移動に用いられます。弾線を長くすることができるので、より弱く持続性の矯正力が得られるという利点があります。

p319_02

(3)指様弾線

図17-13に示すような弾線は、とくに指様弾線と呼ばれ、前歯や小臼歯の近遠心移動にしばしば用いられます。

p319_03

2.装置の種類

装置の種類は、主線が維持装置によって口腔内から必要に応じて着脱できる可撤式のものと、維持装置を有しない固定式とに分けられます。

1)可撤式

主線の末端は維持装置の主線の末端と所定の位置(通常は第1小日歯と第2小臼歯の中間)で鑢着されますが、この主線は維持帯環に鑢着された維持管にそう入され、維持弾線によって維持されます。着脱は,、この維持弾線を小形スケーラーで引きおこしたり、圧接することによってなされます(図17-14)。したがって、主線に鑢着された補助弾線の調節が容易であるという利点はありますが、維持装置が対咬関係によって破損したり、鑞着部分の破折がおこりやすいのが欠点です。

p320_01

2)固定式
主線の末端は維持帯環の舌面部に直接鑢着されています(図17-15)。このため装置は強固であり破損することが少ない、あるいは固定歯の萌出が不十分の場合でも比較的利用できる、などの利点があります。しかし、補助弾線の調節は装置を撤去して行わなければならない欠点があります。

p320_02

この固定式は,策定の目的や対顎の歯牙移動をするための顎間固定の固定源として使用することができます。この固定式のものをホールディング・アーチ(holding arch)と呼ぶこともあります。

2015年10月15日



PAGETOP