矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)10 | 矯正歯科コラム

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矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)10

[1] 固定式装置(Fixed appliance)

2.舌側弧線装置 (Lingual arch appliance)

3. 装置の適応症と応用

1)適応症

この装置の構造上、歯の唇側あるいは頬側移動に適しているので、いわゆる1・2歯の反対咬合とか、歯列弓の軽度の拡大に用いられます。また、近遠心移動も行えるので、萌出中の歯の咬合誘導や萌出余地の獲得にも適しています。

2)応 用

本装置は応用として、次のような場合によく用いられます。

1)顎間固定の固定源として(図17-16):顎間固定装置で,、顎間ゴムリングによる岡定歯の
近心移動や回転などの不快事項を防止するのに有効です。

2)顎内固定の加強固定として(図17-17):しばしば双線弧線装置に併用されます。

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3)保隙装置あるいは保定装置として:混合歯列弓期に未萌出歯のための保隙のため、あるいは移動後の保定装置として有効です。

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4.装置の製作順序

現在広く用いられている維持装置の1つであるS・T・ロックのタイプを使用した可撤式装置の製作順序について述べます。

1)維持帯環の製作

維持帯環を製作する前に歯間離開を行うことが必要です。この操作が十分になされないと、正確なバンドの製作はむずかしくなります。歯間離開が完了したのち、通法に従って固定歯によく適合した正確なバンドを製作します(図17-18)。このバンド製作が不備であると治療経過中にバンドが離脱したり、齲蝕の誘因などの不快事項が生じますので注意が必要です。現在ではかなり適合性のよい既製のバンドが市販されているので、それを使用してもよいでしょう。

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2015年10月22日



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