矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)15 | 矯正歯科コラム

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矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)15

[1] 固定式装置(Fixed appliance)

3.双線弧線装置(Twin-wire appliance)

戦後この双線弧線装置がわが国に紹介されると、従来の装置の単独使用ではむずかしかった歯牙移動も比較的容易に行うことができ、しかも製作、調整が簡単なことから急速に広まり、やがて一時はわが国の主流を占める矯正装置となりました。

しかしその後Begg法、Jaraback法やedgewise法が紹介されるに及んで、双線弧線装置はこれらの全帯環装置にとってかわられる傾向があります。

しかしこのような矯正学の時代背景の中で、一つの時代を築いたこの双線弧線装置も、緩和な力,持続的な力、しかも自動性を有する調節、このような点で現在でも高い評価を受け、広く臨床家の中で使用されています。

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そこでこの装置の概要を述べ、臨床的、学問的評価を考えてみましょう(図17-31)。

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1.双線弧線装置の特徴

この装置は多くのバンドを使用し、大臼歯を不動の固定歯としており、多くの場合舌側弧線装置と併用されます。またその名の示すように、2本のきわめて細いラウンド・ワイヤー(直径0.25mm)を主線として使用するところに独創性があります。

Johnsonによれば, 2本の細い主線を用いる利点として、

1)太いワイヤーより弾性(resiliency)がある
2)細い2本のフイヤーは元の形にもどる弾性が十分あり、これが歯牙移動に必要な弾性力となる
3)2本のフイヤーを使用することにより、歯体移動(bodily movement)やトルク(torque)が可能

以上をあげています。

2015年11月26日



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