矯正装置の種類とその使用法(Orthodontic appliances)24 | 矯正歯科コラム

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[1] 固定式装置(Fixed appliance)

1.唇側舌側弧線装置

3.双線弧線装置(Twin-wire appliance)

4.適応症例と実際例について

適応症例についてはあらゆる症例に対して報告がありますが、中でもJohnson、weber、Maddenらは最適応症例の1つとして、前歯部の叢生、捻転あるいは転位を伴う症例をあげています。

また上下顎の不調和(discrepancy)の比較的少ない顔貌良好な上顎前突、反対咬合、過蓋咬合などにも多く使用されています。

抜歯症例についても、Johnson、weber、曾根らが症例の報告を行っています。しかしこれらの症例では歯牙移動について空隙閉鎖と過蓋咬合の原因である傾斜移動がおこる点に多くの問題があるように思われます。

拡大を主体とする症例の場合では、前に書いたように適応症例として最も多く、その1例として前歯部の叢生では、コイルスプリングの粗巻きタイプをエンドチューブに使用し歯列弓の拡大を行います。また捻転を伴っているようであれば主線の弾性力を利用し結紮します(図17-38C)。

反対咬合を伴う場合では上顎前歯の前方拡大にコイルスプリングと舌側弧線の補助弾線を併用することもあります。

空隙の閉鎖の症例に対しては主に顎間、顎内ゴムを使用し、おのおのの歯では矯正用ゴム糸、結紮線による8の字結紮で容易に閉鎖します(図17-40B)。

その他生物学的な矯正力という考え方で、埋伏歯の萌出誘導に使用するのも一つの方法です。

以上適応症例として簡単に記載しましたが、症例の選択を誤らなければ十分効果がある矯正装置と考えられます。

最後に実際例として顔貌良好で混合歯列期、アングル分類I級、上顎前歯部で反対咬合を伴う症例を図示します(図17-40)。

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2016年1月28日



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