上の歯だけの矯正はできますか?

上の歯だけの矯正は出来ますか?

矯正治療は通常は上下顎を同時に行います。しかし下の歯並びはきれいで特に問題がない場合、上の歯並びだけを矯正したいと思う方もおられます。上の歯だけを矯正することも可能ですが、その場合は注意点がありますので、ご説明します。

上の歯だけの矯正治療が可能な場合

一般的に矯正治療は上下の歯に対して行いますが、それは上の歯の歯並びだけを整えると、噛み合わせが狂ってしまう可能性があるからです。そのため、噛み合わせに影響がない場合は、上の歯だけの矯正治療が可能になります。

上の歯だけの矯正治療に使う装置は、通常の大人の矯正治療と同じく、ワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正の中から選択することが出来ます。

上の歯だけを矯正するメリット

上の歯だけの矯正治療を行うメリットは主に2つ考えられます。

  1. 治療費を抑えることが出来る
  2. 部分矯正では出来ない不正咬合に有効

治療費を抑えることが出来る

矯正治療の費用は保険が適用されない自費診療になりますので、上下の歯を矯正するとかなり高額になります。上の歯だけの治療なら、上下を治療する場合の約半額で済みます。
部分矯正での矯正治療が可能な場合は更に料金が安く済み、治療期間も全体矯正と比べてかなり短縮できます。

部分矯正では出来ない不正咬合に有効

部分矯正は治療費や治療期間が抑えられるので、部分矯正を希望される患者さんは多いですが、残念ながらすべての方が部分矯正で治るわけではありません。

部分矯正の場合、前歯の6本程度のすきっ歯やわずかな重なりやガタガタの場合にのみ適用されます。そのため、歯の重なりや捻じれが大きかったり、八重歯や抜歯が必要な場合は部分矯正では治りません。

上の歯並びだけを治す場合は、部分矯正よりは費用が多くかかるものの、上下の全体矯正よりはかなり安い費用で済みますし、部分矯正では治せないような、八重歯や治療に抜歯が必要な不正咬合にも有効です。

上の歯だけを矯正するデメリット

上の歯だけの矯正治療を行うデメリットは、前歯だけを動かすと、噛み合わせが合わなくなるリスクが伴うということです。下の歯や噛み合わせに影響がない場合は、上の歯だけを矯正治療することが出来ます。

また、上の歯だけ、または下の歯だけの矯正治療を行わない方針の矯正担当医もおりますので、じっくり相談してお決めください。

噛み合わせが合わなくなるとどうなるの?

上下の歯の噛み合わせが合わなくなると、食事や会話といったお口の機能がうまく働かなくなる可能性があります。両方の奥歯で均等に噛むことが出来ず、片方で噛んだほうが噛みやすいということが起こると、一部の歯や顎関節に負担がかかり、一部の歯だけが割れたり欠けたりし、結果的に顎関節症を発症する場合もあります。

上の歯並びだけを治したい場合も、まず噛み合わせに問題が起こらないかどうかを検査してから決めましょう。不正咬合をなおして見た目を良くしたいので、噛み合わせは悪くても構わないとおっしゃる患者さんもおられますが、

まとめ

上の歯だけの矯正

上の歯だけの歯列矯正にはメリット・デメリットがあります。上の歯だけを矯正治療した結果、噛み合わせが悪くなると、他の歯や顎関節に負担がかかり、顎関節症のリスクがありますので、矯正担当医とよく話し合って治療をお決めください。