受け口・しゃくれは歯並びだけの問題?2時間で改善する手術による治療とは
受け口(反対咬合)は、歯並びだけが原因ですか?矯正治療で治りますか?
受け口(反対咬合)は、歯並びだけが原因とは限りません。骨格が関係している場合は、矯正治療だけでは十分な改善が難しく、骨から整える外科的治療が選択肢になることがあります。
「受け口は矯正で治りますか?」
この質問に対する正しい答えは、“原因によります”です。
歯の傾きが原因なら矯正で改善できます。
しかし、顎の骨そのものが前に出ている場合は、歯だけを動かしても根本的な解決にはなりません。
そのようなケースでは、約2時間の日帰り手術で骨格から整える治療という選択肢があります。
この記事はこんな方に向いています
- 受け口・しゃくれが気になっている方
- 矯正治療だけで治るのか不安な方
- 骨格の問題かどうかを知りたい方
- 外科的治療について正しい情報を知りたい方
この記事を読むとわかること
- 受け口の原因が「歯」か「骨」かを見分ける考え方
- 矯正だけで治るケースと治らないケース
- 下顎セットバック手術とオトガイ形成術の違い
- なぜ「歯を守るために外科」が必要な場合があるのか
目次
受け口・しゃくれの正体とは何ですか?
受け口は単に歯の並びが逆になっている状態ではありません。歯を支える歯槽骨や顎の先端であるオトガイ骨が前方に位置していることで、口元全体が前に出て見える状態です。歯の問題なのか、骨格の問題なのかによって治療方針は大きく異なります。
受け口は「歯」か「骨」のどちらが原因かで治療法が変わります。
受け口(反対咬合)には主に次の特徴があります。
- 噛み合わせが逆
→ 上の歯より下の歯が前に出ている状態です。見た目だけでなく、咀嚼効率にも影響します。 - 下唇の突出感
→ 下唇が前に押し出され、口元にボリュームが出て見えます。 - 顎先の突出(しゃくれ)
→ オトガイ骨が前方に出ていることで横顔の印象が強くなります。
これらは歯の位置だけでなく、歯槽骨や顎骨の前方突出が関係していることが多いのです。
受け口を単なる「歯並びの問題」と捉えると、治療の選択を誤る可能性があります。まずは原因の見極めが最優先です。
矯正治療だけで治る場合と治らない場合の違いは?
歯の傾きや生え方が原因であれば矯正治療で改善可能です。しかし骨格が前方に出ている場合、矯正だけでは歯を無理に内側へ倒すことになり、歯根逸脱などのリスクが生じます。
歯が原因なら矯正、骨が原因なら外科的アプローチが必要です。
歯の生え方が原因の場合
骨格は正常で、歯の角度や位置が問題の場合は矯正で十分改善できます。
噛み合わせを整えれば、口元の印象も自然に改善します。
骨格が原因の場合
骨の位置が前に出ている場合、矯正だけで治そうとすると「カモフラージュ治療」になります。
- 歯を強く内側へ傾ける
- 土台の骨の位置は変わらない
- 口元の突出感は残る
その結果、歯根逸脱のリスクが高まります。これは歯の根が骨からはみ出してしまう状態で、将来的な歯の寿命に悪影響を及ぼします。
「切らない治療が安全」と単純に考えるのは危険です。歯を守るために骨を整えるという発想も必要になるのです。
下顎セットバック手術とはどんな治療ですか?
下顎セットバック手術は、前歯の土台である歯槽骨ごと後方へ移動させる治療です。三次元的に位置を調整することで、見た目と機能の両立を目指します。
歯だけでなく骨ごと後ろへ下げる治療です。
下顎セットバック手術では、4番目の歯を抜歯し、そのスペースを活用して歯槽骨ごと後方へ移動させます。
ポイントは「三次元的な移動」です。
- 後方移動
- 必要に応じた下方移動
- 噛み合わせの再構築
これにより、
- 下唇の突出が自然に改善
- 上下の噛み合わせが整う
- 横顔のラインがなめらかになる
という変化が得られます。
しかも手術は約2時間程度で行われ、日帰りで対応可能です。入院が不要である点は、心理的負担を大きく軽減します。
オトガイ形成術はなぜ必要なのですか?
セットバックだけでは改善しきれない顎先の突出や長さを調整するために行う手術です。CTで神経の位置を確認し、安全に骨をデザインします。
顎先の形を整えることで、より自然なフェイスラインになります。
オトガイ形成術は、顎先の形や長さを調整する治療です。
- 顎先を後退させる
- 垂直方向に短縮する
- 左右バランスを整える
CTデータを活用し、オトガイ孔(神経の出口)を正確に把握します。神経を避けて骨を調整することで、麻痺リスクを最小限に抑えます。
見た目だけでなく、安全性にも十分配慮した設計が不可欠です。
外科治療は本当に歯の寿命を守ることにつながるのですか?
骨格を正しく整えることで、歯に無理な力をかけずに噛み合わせを再構築できます。その結果、歯根や歯周組織への負担が減り、長期的な安定につながります。
骨から整えることが、結果的に歯を守ることになります。
無理に歯を内側へ倒す治療では、
- 歯根への負担増大
- 歯周組織のダメージ
- 長期的な不安定性
が生じます。
一方、骨格から整えることで、
- 噛み合わせが安定
- 歯根の位置が自然に保たれる
- フェイスラインも改善
という結果が得られます。
受け口治療は美容目的だけではありません。機能と健康を両立させる医療行為です。
【動画】受け口・しゃくれ徹底分析!2時間で治す日帰り手術
輪郭手術は大阪梅田のカトレア歯科・美容クリニックにて行っています。無料カウンセリングのご予約もカトレア歯科までどうぞ。
関連リンク:カトレア歯科・美容クリニックの上下顎セットバック、オトガイ形成手術
まとめ
自分の原因を正しく知ることが第一歩
受け口は歯の問題とは限りません。
原因が骨格である場合、矯正だけでは限界があります。
重要なのは、
- 歯の健康を守る視点
- 神経走行を考慮した安全設計
- 噛み合わせの再構築
という多角的な判断です。
受け口治療は「顔を整える手術」と思われがちですが、本質は「噛み合わせの再設計」です。歯を守るために骨を整えるという発想は、一見逆説的です。しかし長期的に見ると合理的な選択になる場合があります。
歯科治療は「今の見た目」だけでなく、「10年後の安定」を考える医療です。その視点で治療法を比較することが、後悔しない判断につながります。
関連ページ:大阪矯正歯科グループの下顎セットバック手術

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