矯正はどのくらい痛い?痛みのピーク・いつまで続くか・和らげる方法を解説

執筆・監修:大阪矯正歯科グループ 歯科医師 松本 正洋

矯正はどのくらい痛い?

矯正治療では、歯を動かす力が加わったときや、装置が頬・唇・舌などに当たったときに痛みや違和感が出ることがあります。ただし、歯が動くことによる痛みはずっと続くものではなく、装置をつけた直後や調整後に強くなり、その後は徐々に軽くなるケースが一般的です。

矯正の痛みで大切なのは、ただ我慢することではありません。「矯正中なら普通に起こり得る痛み」と「歯科医院へ相談した方がよい痛み」を区別し、原因に合った対処をすることです。

この記事では、矯正の痛みが出る理由やピーク、いつまで続くのか、痛みを和らげる方法について詳しく解説します。

この記事を読むとわかること

  1. 矯正の痛みはいつ頃がピークになるのか
  2. 矯正の痛みは何日くらい続くのか
  3. 歯が動くときに痛みが出る理由
  4. ワイヤー矯正とマウスピース矯正の痛みの違い
  5. 矯正の痛みを和らげる方法
  6. 矯正中に痛み止めを飲んでもよいのか
  7. 噛むと痛いときにおすすめの食事
  8. 歯科医院へ相談した方がよい痛みの見分け方

「矯正は痛いらしい」という漠然としたイメージだけで治療を怖く感じる必要はありません。どのタイミングで、どのような痛みが起こりやすいのかをあらかじめ知っておくだけでも、治療中の不安はかなり変わってきます。

 

目次

矯正の痛みはいつまで続く?ピークはいつ?

矯正の痛みはいつまで続く?ピークはいつ?の図解

矯正による歯の痛みは、装置をつけた当日から翌日あたりに強くなり、その後数日かけて軽くなっていくことが一般的です。1週間程度すると、かなり気にならなくなる方が多いと考えられます。

矯正装置を初めてつけたときだけでなく、ワイヤーを調整した後や新しいマウスピースへ交換した後にも、一時的に歯が押されるような痛みや「歯が浮いたような感じ」が出る場合があります。

研究でも、矯正治療に伴う痛みは装置によって力を加えてから数時間後に始まり、24~48時間ほどで強くなった後、1週間ほどの間に低下していく傾向が報告されています。ただし、痛みの程度や続く日数にはかなり個人差があります。

矯正の痛みが出やすい時期

矯正治療を始めたあとの痛みの変化を、大まかな目安として整理すると次のようになります。あくまで一般的な傾向なので、この通りにならないからといって必ずしも問題があるわけではありません。

時期 痛み・違和感の目安
装置をつけた直後 締め付け感や歯が押されるような違和感を感じることがあります
当日~翌日 歯の痛みが強くなりやすい時期です
2~3日程度 噛んだときの痛みなどが徐々に軽くなることが多くなります
1週間前後 痛みや違和感がかなり落ち着く方が多くなります
ワイヤー調整・マウスピース交換後 再び一時的な締め付け感や圧痛が出ることがあります

特に初めて装置をつけたときは、「この痛みが治療中ずっと続くのでは?」と心配になるかもしれません。しかし、多くの場合は同じ強さの痛みが何週間も続くわけではありません。

治療が進み、装置の感覚にも慣れてくると、「交換した翌日だけ少し気になる」など、痛みとの付き合い方がわかってくる患者さんも多くなります。

矯正すると、なぜ歯が痛くなるの?

矯正で歯が痛くなる主な理由は、歯を動かすための力によって、歯の根の周囲にある組織が反応するためです。歯は力を加えれば、そのまま骨の中を滑って移動するわけではありません。

歯の根の周囲には「歯根膜」という組織があり、その外側を顎の骨が支えています。

矯正装置によって歯に適切な力が加わると、歯根膜や周囲の組織に変化が起こり、骨を吸収する働きと新しく骨を作る働きが進みます。このような生体反応を利用して、歯を少しずつ目的の位置へ移動させていくのが矯正治療です。

その過程では炎症性の反応も関係するため、
「歯が浮いた感じがする」
「押されているように感じる」
「何もしなければ平気だけれど、噛むと痛い」
といった症状が出ることがあります。矯正治療の痛みには、圧力や炎症など複数の要因が関係すると考えられています。

ただし、ここで覚えておきたいことがあります。
「痛いほど歯がよく動いている」というわけではありません。

反対に、痛みをほとんど感じなかったからといって「歯が動いていない」と判断することもできません。痛みの感じ方には個人差があり、歯の移動量を痛みだけで判断することはできないからです。

矯正治療ではどんな種類の痛みが起こるの?

ひとことで「矯正が痛い」といっても、原因は一つではありません。大きく分けると、歯が動くことによる痛みと、矯正装置が口の中に当たることで起こる痛みがあります。

どちらの痛みなのかによって対処方法が違うため、まず「どこが、どのように痛いのか」を確認してみることが大切です。

1.歯が動くときの痛み

装置をつけた直後やワイヤーを調整した後、新しいマウスピースへ交換した後などに起こりやすい痛みです。

何もしていないときより、

食べ物を噛んだとき
上下の歯を合わせたとき
歯を指や舌で押したとき

などに痛みを感じやすい傾向があります。

2.ブラケットやワイヤーが当たる痛み

ワイヤー矯正では、歯につけたブラケットやワイヤーが頬や唇の内側に擦れることがあります。

同じところが繰り返し擦れると粘膜が傷つき、口内炎ができて食事や会話のたびに痛むこともあります。

3.マウスピースの縁が当たる痛み

マウスピース矯正では、アライナーの縁が歯ぐきや粘膜に当たって痛みを感じる場合があります。

単なる締め付け感とは違い、特定の場所だけがチクチクしたり擦れたりする場合は、アライナーの縁が原因になっている可能性があります。

4.顎間ゴムなどによる痛みやだるさ

矯正治療では、上下の歯にゴムをかける「顎間ゴム」を使用することがあります。

使用を始めたばかりの時期は、歯が引っ張られる感じや顎周辺のだるさを感じることがあります。

痛む場所から原因を考える

矯正中に痛みが出たときは、「矯正だから仕方ない」と一括りにせず、痛む場所や痛み方を確認してみましょう。原因が違えば、有効な対処も変わります。

痛みの種類 よくある原因 主な対処
歯全体が押される・噛むと痛い 矯正力による歯周組織の反応 柔らかい食事にする、必要に応じて鎮痛薬を検討する
頬や唇の内側が痛い ブラケットやワイヤーの接触 矯正用ワックスを使用する
歯ぐきの一部がチクチクする マウスピースの縁などの接触 歯科医院へ相談し、必要なら調整してもらう
顎周辺がだるい 顎間ゴムなどによる力 指示された使用方法を確認し、強い場合は相談する

特に「歯そのものが痛いのか」「装置が粘膜に刺さって痛いのか」は区別して考えましょう。歯を動かす痛みをワックスで治すことはできませんし、装置が刺さっている痛みを食事だけで改善することもできません。痛みに合った対策を選ぶことが、矯正中を少し楽に過ごすポイントです。

矯正の痛みを和らげるにはどうしたらいい?

矯正の痛みが強い日は、無理にいつも通り過ごそうとせず、歯にかかる負担や口の中への刺激を減らすことが基本です。

すべてを一度に試す必要はありません。痛みの原因に合わせて、次の方法を取り入れてみてください。

1. 柔らかい食事を選ぶ

歯が動く際の痛みは、何もしていないときよりも噛んだときに強く感じることがあります。

そのような日は、

  • おかゆ
  • うどん
  • スープ
  • 豆腐
  • 茶碗蒸し
  • 卵料理
  • ヨーグルト
  • やわらかく煮た野菜

など、強く噛む必要がない食事を選ぶと負担を減らせます。

肉やフランスパン、せんべいなどを食べたい場合も、無理に噛み切るのではなく、小さく切るだけでかなり食べやすくなることがあります。

痛みがある数日だけ食事を工夫し、落ち着いてから通常の食事へ戻していけばよいでしょう。

2. 痛い歯を何度も噛んで確認しない

「まだ痛いかな?」と上下の歯を何度も噛み合わせたり、舌や指で歯を押したりしたくなることがあります。

しかし、痛みがある歯へ繰り返し刺激を与えると、そのたびに痛みを感じることになります。

治療直後は歯を休ませるつもりで、必要以上に刺激しないことも大切です。

3. 装置が当たるところには矯正用ワックスを使う

ブラケットやワイヤーが頬・唇に擦れて痛いときは、矯正用ワックスが役立つ場合があります。

使用するときは手をきれいに洗い、装置周辺の水分を軽く取ってから、適量のワックスで当たっている部分を覆います。

ワックスそのものが歯を動かす痛みをなくすわけではありませんが、装置と粘膜が直接擦れるのを防ぐことで、口内炎などの負担を軽減できます。

4. マウスピースの縁が当たる場合は歯科医院へ相談する

アライナーの一部分だけが歯ぐきや頬に強く当たり続ける場合は、歯科医院で状態を確認してもらいましょう。

「少し削ればいいだけだから」と、自分でハサミや爪切り、やすりなどを使って調整するのはおすすめできません。

必要以上に削ると装置の形が変わり、治療計画に影響する可能性もあります。気になる部分がある場合は、まず担当の歯科医師へ伝えてください。

矯正中に痛み止めを飲んでも大丈夫?

矯正治療中でも、痛みが強いときには鎮痛薬を使用できる場合があります。ただし、薬の種類や持病、ほかに服用している薬などによって注意点が異なるため、歯科医師・医師・薬剤師へ確認することが大切です。

以前は「矯正中に鎮痛薬を飲むと歯が動きにくくなる」と説明されることもありました。

NSAIDsと呼ばれる一部の鎮痛薬は、骨代謝に関係するプロスタグランジンの産生に影響するため、矯正による歯の移動との関係が研究されています。一方、短期間の鎮痛薬使用によって実際の矯正治療期間が延びると単純に断定できるほど、人での十分な根拠がそろっているわけではありません。アセトアミノフェンの短期使用について、歯の移動速度への有意な影響が確認されなかったとするレビューもあります。

そのため、
「痛いけれど、歯が動かなくなるのが怖いから薬を我慢する」
という考え方をする必要はありません。

一方で、痛み止めを何日も飲み続けなければ過ごせないほど痛い場合は、薬だけで乗り切るのではなく、一度歯科医院へ相談しましょう。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正では痛みが違う?

どちらの治療でも歯を動かすため、痛みや違和感が出る可能性があります。ただし、装置の仕組みが違うため「痛み方」には違いがあります。

ワイヤー矯正では歯を動かす痛みに加えて、ブラケットやワイヤーが頬・唇・舌などへ当たる痛みが起こることがあります。

一方、マウスピース矯正では、新しいアライナーに交換した直後の締め付け感や、アライナーの縁が粘膜に当たる違和感などがみられます。

クリアアライナーと固定式矯正装置を比較したシステマティックレビューでは、治療開始後の最初の数日については、インビザラインを使用したグループの方が痛みが少ない傾向を示した研究が多かったものの、その差はその後みられなくなったと報告されています。また、この結果をすべてのマウスピース型装置へそのまま当てはめることはできません。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正の痛みの違い

どちらの装置にも、それぞれ痛みが出やすいタイミングがあります。

「マウスピースだから痛くない」「ワイヤーだから必ず強く痛む」と単純に考えず、自分の不正咬合や治療計画に合った方法を選ぶことが大切です。

比較項目 ワイヤー矯正 マウスピース矯正
痛みが出やすい時期 装置装着後、ワイヤー調整後 新しいアライナーへの交換後
歯の痛み 噛んだときの圧痛など 締め付け感、噛んだときの圧痛など
粘膜の痛み ブラケットやワイヤーが当たる場合がある アライナーの縁が当たる場合がある
主な対処 柔らかい食事、矯正用ワックスなど 柔らかい食事、必要に応じてアライナーの確認・調整など

治療方法を決める際には、痛みの少なさだけで比較しないことも重要です。歯並びや噛み合わせの状態、抜歯の必要性、歯を動かす方向、装着時間を守れるかどうかなどを総合的に考え、適した矯正方法を歯科医師と相談しましょう。

矯正で「噛むと痛い」ときは大丈夫?

装置をつけた直後や調整後に、噛んだときだけ歯が痛むのは矯正治療で比較的起こりやすい症状です。数日かけて軽くなっているのであれば、過度に心配する必要はない場合が多いでしょう。

日本矯正歯科学会の一般向け情報でも、矯正歯科治療中に強く噛み締めた際、一時的に痛みが出る場合があることが説明されています。

特に治療開始直後は、
「普通にしていれば大丈夫なのに、ご飯だけ痛い」
「前歯で噛み切ると響く」
「硬いものを噛むと歯が浮いたように感じる」
ということがあります。

この場合は、数日間だけでも硬いものを避けてください。

一方で、

  1. 1本だけ非常に強く痛む
  2. 何もしていなくてもズキズキする
  3. 日を追うごとに悪化している
  4. 歯ぐきが大きく腫れている

といった場合は、「矯正のせいだろう」と自己判断せず歯科医院へ相談しましょう。

矯正治療中であっても、虫歯や歯の神経、歯ぐきなど別の原因によって痛む可能性はあります。

矯正の痛みがあるときは何を食べればいい?

痛みが強い2~3日ほどは、「栄養は取りつつ、強く噛まなくても食べられるもの」を選ぶのがポイントです。

おすすめしやすいのは、

  • おかゆ・雑炊
  • やわらかいうどん
  • ポタージュやスープ
  • 豆腐
  • 茶碗蒸し
  • 卵料理
  • ヨーグルト
  • バナナなど柔らかい果物
  • やわらかく煮込んだ魚や野菜

などです。

一方、せんべい、ナッツ、硬いパン、硬い肉などは、痛みが強い時期には負担になることがあります。

「矯正中だからずっと柔らかいものしか食べられない」という意味ではありません。痛みが強い日だけ食べ方を調整するという考え方で十分です。

また、大きな食べ物は小さく切るだけでも噛む負担を減らせます。「何を食べるか」だけではなく、「どう食べるか」も矯正中の痛み対策になります。

矯正の痛みを減らす方法にもデメリットや注意点はある?

痛み対策は、何でも行えばよいわけではありません。自己流の対処によって矯正装置を壊したり、治療に影響したりしないよう注意が必要です。

たとえば、避けたいのは次のような対応です。

  1. マウスピースを自己判断で大きく削る
    → 痛い部分だけを削ったつもりでも、必要な部分まで形を変えてしまう可能性があります。
  2. ワイヤーやブラケットを自分で曲げる
    → 装置の力のかかり方が変わったり、装置を壊したりする可能性があります。
  3. 痛み止めだけで強い痛みを何日も我慢する
    → 矯正以外の原因による痛みを見逃してしまう可能性があります。
  4. 装置を勝手に外す・マウスピースを長時間外す
    → マウスピース矯正では、指定された装着時間を守らなければ治療計画との差が生じる可能性があります。

痛みを和らげる方法は「矯正治療を自己流で変更すること」とは違います。患者さん自身でできる範囲と、歯科医院で確認すべき範囲を分けることが大切です。

どんな痛みなら歯科医院へ相談した方がいい?

矯正治療で多少の痛みや違和感が起こることはありますが、「矯正中なのだから全部我慢しなければいけない」ということではありません。むしろ、いつもの矯正痛とは違う症状がある場合は、早めに相談することが大切です。

様子を見やすい痛みと相談した方がよい痛み

判断するときのポイントは、痛みの強さだけではありません。「日を追って軽くなっているか」「腫れなど別の症状がないか」「装置に異常がないか」も確認しましょう。

症状 目安
装置装着・調整後に歯が押されるように痛む 数日で軽くなるなら経過をみられる場合があります
噛むと軽く痛む 治療開始・調整直後には起こることがあります
1週間以上たっても強い痛みが続く 歯科医院へ相談しましょう
日を追うごとに痛みが強くなる 歯科医院へ相談しましょう
特定の1本だけ激しく痛む 歯科医院へ相談しましょう
歯ぐきが大きく腫れる・膿が出る 早めに歯科医院へ連絡してください
ワイヤーが刺さる、装置が外れた 歯科医院へ連絡して対応を確認してください
マウスピースが明らかに合わない 無理に使い続けず歯科医院へ相談しましょう

特に覚えておきたいのは、「矯正中の歯の痛み=すべて歯が動くときの痛み」ではないということです。虫歯や歯ぐきの炎症、歯の神経などが原因で痛むこともあります。いつもの矯正痛と明らかに違うと感じたら、遠慮せず歯科医院へ連絡してください。

矯正の痛みで受診すると費用や治療期間、通院回数は増える?

通常の矯正治療に伴う一時的な痛みだけであれば、特別な処置を必要とせず数日で落ち着くことも多いため、痛みだけを理由に毎回追加通院するとは限りません。

ただし、

  1. ワイヤーが刺さっている
  2. ブラケットが外れた
  3. マウスピースが合わない
  4. 強い痛みが長く続いている
  5. 腫れなど別の症状がある

といった場合は、予定していた通院日を待たずに診てもらった方がよいことがあります。

追加受診に費用がかかるかどうかは、歯科医院の料金体系や処置内容によって異なります。矯正治療費に調整料や緊急対応費が含まれている医院もあれば、別途費用が必要になる場合もあるため、治療開始前に確認しておくと安心です。

また、痛みを我慢した方が治療が早く終わるわけではありません。

装置の不具合などを放置すれば、かえって計画通りに歯を動かせなくなる可能性があります。「次の予約まで我慢すればいい」と決めつけず、迷ったときにはまず歯科医院へ連絡して、受診が必要か確認するとよいでしょう。

矯正の痛みについてよくある質問

Q1.矯正の痛みは何日目がピークですか?

一般的には、矯正装置をつけたり調整したりした後、24~48時間ほどで痛みが強くなりやすいとされています。
その後は徐々に軽くなり、1週間ほどでかなり落ち着くケースが多くみられます。ただし、痛みの感じ方には個人差があります。

Q2.矯正の痛みは毎月ずっと続くのですか?

治療期間中ずっと同じ強さで痛むわけではありません。
ワイヤー調整後や新しいマウスピースへの交換後に一時的な痛みが出ることはありますが、時間とともに軽くなることが一般的です。

Q3.矯正が痛くないのですが、歯は動いていますか?

痛みが少ないからといって、歯が動いていないとは限りません。
痛みの感じ方には個人差があり、痛みの強さと歯の移動量がそのまま比例するわけではありません。予定通り歯が動いているかどうかは、診察や画像、歯並びの変化などから歯科医師が確認します。

Q4.矯正中に痛み止めを飲んでもいいですか?

痛みが強い場合には鎮痛薬を使用できることがあります。
ただし、持病、アレルギー、服用中の薬などによって適した薬が異なります。使用する薬については、担当の歯科医師・医師・薬剤師へ確認してください。

Q5.マウスピース矯正なら痛くありませんか?

マウスピース矯正でも歯を動かすため、交換直後などに締め付け感や痛みが起こることがあります。
ワイヤー矯正より治療初期の痛みが少なかったとする研究はありますが、「マウスピースなら痛みがない」とは言えません。

Q6.痛いほど歯が早く動くのでしょうか?

痛みが強いほど歯がよく動くわけではありません。
矯正治療では適切な力を継続して歯へ加えることが大切です。痛みの強さだけを治療効果の目安にしないようにしましょう。

まとめ|矯正の痛みは我慢するものではなく、原因を見分けることが大切です

矯正治療では、歯を動かす力が加わることで、治療開始直後や装置の調整後に痛みを感じることがあります。

多くの場合、痛みは当日から翌日、あるいは24~48時間ほどで強くなり、その後数日かけて軽減していきます。

痛みがあるときには、

  1. 硬いものを避けて柔らかい食事にする
  2. 痛む歯を必要以上に刺激しない
  3. 装置が粘膜に当たる場合は矯正用ワックスを使用する
  4. 必要に応じて鎮痛薬について歯科医師などへ相談する
  5. マウスピースやワイヤーに問題がある場合は自己流で直さない

といった対処を行いましょう。

そして最も大切なのは、「矯正だから痛くて当然」と何でも我慢しないことです。

数日たっても軽くならない、むしろ痛みが強くなる、特定の歯だけ激しく痛む、歯ぐきが腫れる、装置が外れたなどの場合は、治療中の歯科医院へ相談してください。

矯正治療はある程度の期間が必要な治療です。その間、患者さんが痛みや不安を抱えたまま過ごす必要はありません。気になることを担当の歯科医師へ伝えながら、無理なく治療を続けていくことが、結果として最後まで矯正治療を続けるための大切なポイントです。