いびきと出っ歯は関係があるのでしょうか? 前歯が出ているために、寝ているときに口が開いてしまい、いびきをかく方がおられます。対処方法はあるのか、ご説明します。
目次
いびきが起こりやすい歯並びってあるの?
いびきは気道が狭くなって起こりますので、太っている方に起こりやすいといわれています。肥満以外のいびきの原因としては、『顎が小さいこと』があげられます。
顎が小さいことがどうしていびきにつながるのでしょうか。その理由は、顎が小さいと舌を置く場所が十分にないために、舌が後ろに引っ込んでしまうことにあります。仰向けになると、下顎は重力の営業で、起きいる時よりも後ろに下がってしまうため、気道が狭くなっていびきをかきやすくなります。
もう一つ、いびきの原因になるのは『出っ歯』で、出っ歯の中でも下顎が引っ込んでいる方はいびきをかきやすいです。
出っ歯のせいで口が開いているといびきの原因になる?
出っ歯で口が閉じにくくなると、口呼吸になりがちです。寝ている間にも自然に口が開いてしまい、それがいびきをかく原因になります。
出っ歯の方は歯並びの良い方と比べると呼吸がしにくく、口呼吸の原因になっているという説もあります。
呼吸をしにくいために口呼吸になり、それがいびきの原因となっていると考えられます。
出っ歯の方のいびきを止めるには?
まず、出っ歯の方は寝る際に口を閉じることを心がけましょう。口を閉じた状態ではいびきをかくことはありません。
歯列矯正で歯並びを治し、出っ歯が改善されれば、いびきをかくこともなくなります。
矯正治療はいびき対策になる?
子供の出っ歯の場合
子供の場合は、歯列を縦横に拡大させることが可能です。また、骨の成長を利用して矯正治療を行えますので、下顎が引っ込んでいる場合は下顎の発育を促進させて前方へ誘導することも出来ます。
引っ込んでいた下顎を前に出すことが出来ると、上下の顎のバランスが取れて出っ歯に見えなくなります。
口呼吸のお子さんは、舌の位置が下がっている場合が多いため、舌の位置が下がらないよう正しい位置にキープするためのマウスピースを寝ている間につけます。
大人の出っ歯の場合
大人の出っ歯の矯正は、抜歯を伴う矯正治療を2年くらいかけて行います。出っ歯を引っ込めることが出来たら、睡眠時にお口を閉じることが出来るようになり、いびきをかかなくなります。
大人の出っ歯の矯正に使用される治療方法は主に3つあります。
- ワイヤー矯正・・白いセラミックのブラケットに白いワイヤー(別料金)が可能
- 裏側矯正・・インコグニト
- マウスピース矯正・・インビザライン
中程度~重度の出っ歯の場合は、小臼歯を抜歯して2年程度矯正装置を歯につけて歯並びを治します。
まとめ
出っ歯といびきの関連性についてご説明しました。出っ歯の方でいびきが気になる方は、一度歯列矯正をご検討下さい。出っ歯のために眠っている間にお口が開きやすい方は、歯並びを整えることで、いびきが改善される可能性が高いです。