矯正をするとほうれい線に関係する?

矯正をするとほうれい線に関係する?

矯正を行う際に、歯のみではなく口、ほうれい線などの顔の印象に影響を与えるのではないかと心配される方は多くいらっしゃいます。今日は、歯科矯正とほうれい線の関係について、詳しくご紹介します。

ほうれい線とは?

ほうれい線とは、大きくまとめるとしわで、小鼻から口元まで広がっているハの字型の溝のような線です。専門的には、鼻唇溝(びしんこう)と呼び、肌の弾力やキメがあるとあまり目立つことはありません。ちなみに、ほうれい線より内側にあり、口角から垂直に落ちているあごまでの深いシワは、マリオネットラインと呼びます。

加齢、紫外線、肌の老化、表情筋の衰え、口呼吸などにより、ほうれい線は頬の弛みとして表面に出やすく、年齢よりも老けて見える原因の一つと言えます。美容皮膚科や美容外科などの医院で多く行っている施術は、ヒアルロン酸の注入や、溶ける糸を使用したリフトアップでしょう。

ほうれい線が気になる理由としては、

  • 肌の弾力を保つための真皮部分が劣化および減少した
  • 表情筋が衰えた
  • 脂肪組織の構造が変化した

この三つが挙げられます。

矯正をするとほうれい線は変化する?

ワイヤー矯正

ほうれい線については先程ご案内しましたが、では、歯科医院で矯正を行うと、ほうれい線は変化するのか?ということについてご説明します。まず、歯列の矯正を行うことでほうれい線が濃くなったり、薄くなったりするということはございません。歯の矯正はお口の中で行いますので、皮膚のお悩みであるほうれい線に影響を及ぼしにくいからです。ただし、一部の例外を除きますので、今からご説明します。

不正咬合の症状により異なる

では、歯並びの不正咬合にはどのような種類があるでしょうか。

  • 出っ歯(上顎前突)
  • 受け口(反対咬合)
  • 八重歯や歯のガタガタ(叢生)
  • お口が閉じられない(開咬)
  • 奥歯の噛み合わせが合わない(交叉咬合)
  • 前歯の噛み合わせが深い(過蓋咬合)

一般的によく見られる不正咬合は上記です。もちろん軽度・中度・重度などの程度や状態により、患者様への治療法や治療計画、期間が異なります。

ほうれい線に影響を与えそうな不正咬合は、この中では出っ歯(上顎前突)です。出っ歯は上あごの前歯が角度を変えて出ている状態です。つまり、鼻の下のあたりの皮膚が前方に張った状態になっています。

矯正治療で前の歯を理想的な位置に戻すと、出ていた皮膚が少し余ります。それにより、ほうれい線が以前より濃いのでは?と感じる方がいらっしゃいます。とはいえ、突出した前歯によりほうれい線が目立ちにくかっただけであり、前歯の正しい位置は、矯正治療終了後の位置とお考えください。出っ歯の治療を行うメリットは、噛み合わせをきちんと正しくすることで、特定の歯にかかる負担を下げられ、歯の健康を保つことです。

抜歯が必要な矯正か?

もう一つ考えられるのは、抜歯の処置を必要とする矯正です。小児矯正と呼ばれる子供の矯正は、顎の成長をコントロールしながら歯を正しい位置へと導きますが、永久歯が生えてからの大人の矯正は、程度によって抜歯を伴うことが多いです。ただし、全部のケースで行うわけではありません。

出っ歯や歯のデコボコを整えるため小臼歯を抜き、歯の動くスペースを空けます。歯を2本分抜けば前歯を後退させる際に、ほうれい線に変化が生じることがあります。出っ歯と同様に、突出していた口元の皮膚が余るからです。ただ、口元の突出感よりも、皮膚は余ってもバランスの良い口元へと改善した方が良いですし、患者様の状態に基づいた治療計画通りに抜歯を行えば、トラブルの起こるリスクは低くなります。

矯正終了後に突然ほうれい線が目立ちすぎて困るというような変化ではありません。

矯正治療でほうれい線を目立ちにくくする方法

ワイヤーブラケット矯正やマウスピース矯正の装置をつけることで、ほうれい線に直接悪い影響を及ぼすことがないとご理解いただけたと思います。クリニックで矯正終了後に、ほうれい線が薄くなった人もいらっしゃいます。

ほうれい線が目立ちにくくなった理由としては、表情筋を鍛えたからと推察されます。歯の矯正でお口元に自信が持てることができれば、笑顔などお顔全体の表情が豊かになるからです。これも歯列矯正による効果と言えるのではないでしょうか。

また、ほうれい線が目立ちにくくなるセルフケアもあります。お口を閉じたまま舌を左右に動かすとお口周りの筋肉が動くのが実感できると思います。そのエクササイズを毎日習慣づけていると、筋肉は鍛えられ、ほうれい線を目立ちにくくすることにつながります。また、このようなエクササイズもあるのでご覧ください。

まとめ

女性の笑顔

矯正治療は、健康的な噛み合わせになること・綺麗な歯並びにより見た目が良くなること・ご自身の歯を長く保つことが大きな目的と言えます。歯の重なりがあれば、歯ブラシで歯みがきを行う際も磨き残しが生じ、虫歯や歯周病というトラブルを引き起こしてしまうからです。お口や歯に関するお悩みがあれば歯科医院で、歯科医師やスタッフに遠慮なくご相談ください。お悩みの内容を踏まえて、患者様の大切な歯を綺麗に保てるよう、おすすめの治療をご案内します。