裏側矯正は歯の裏側に矯正装置をつけるため人から見えにくく、人気のある矯正方法です。裏側矯正では治療出来ない歯並びはあるのかご説明します。
裏側矯正で治療出来ない歯並びはある?
歯の表側からのワイヤー矯正で治せる歯並びであれば、裏側矯正での治療も可能なケースが殆どです。
裏側矯正で治療しても効果が少ないのは、骨格性の出っ歯や受け口の方ですが、その場合は表側のワイヤー矯正でも、マウスピース矯正でも、同じように効果が少ないです。
例えば、出っ歯の原因が歯だけでなく、上顎の骨格が前に出ている場合は、矯正装置を使った治療では歯は引っ込められても、歯茎の出っ張りは解消されません。
受け口の場合は、下顎の骨が前に出ていたり、下顎が過成長して大きかったりするのは、矯正装置では治らず、外科矯正の適用になります。
裏側矯正では発音しにくくなるので喋る職業の方は注意が必要
裏側矯正はどんな不正咬合にも対応可能ですが、裏側矯正特有のデメリットによって出来ないということはあるかもしれません。
例えば、アナウンサー、セミナー講師、教師、営業職、コールセンター、司会など、話すことが主な仕事である方の場合は、裏側矯正装置によって一時的に発音がしにくくなったり、滑舌が悪くなります。
しかし逆に、裏側矯正は見た目は目立たないので、アナウンサーや営業職の方などに選ばれる矯正方法でもあります。
装置がついた状態で喋ることに早く慣れるには、とにかく多く喋ることが必要です。話す仕事をしている方ほどしっかりと発音の練習をして、装置を付けた状態に早く慣れるということもあります。
歯の裏側に装置をつけたために発音しにくくなるのは、サ行やタ行です。装置があるために舌を引っ込めた状態で喋らなければならないため、サ行とタ行の音が特に出しづらくなります。
裏側矯正で特に発音しにくいのはどんな言葉?
注意点としては、歯の裏側に矯正装置をつけると、発音する時に装置に舌が当たります。それに慣れてうまくしゃべれるようになるまでには、1週間~1ヶ月程度かかります。
▼裏側矯正での喋り方のコツはこちらで詳しく解説しています
https://www.osaka-kyousei.com/column/7164.html
裏側矯正とは?
従来のワイヤーを使った矯正では、矯正装置を歯の表側につけますが、とても目立つというデメリットがありました。そのデメリットを解決したのが、歯の裏側に装置をつける裏側矯正です。
歯の裏側に装置を付けることで、装置が他人から見えづらくなり、装置が見えない状態で段々と歯並びが良くなっていきます。
裏側矯正が出来ないケースに関するQ&A
裏側矯正で治療できない歯並びはどのようなものですか?
裏側矯正で治療できない歯並びの主な例は、骨格性の出っ歯や受け口です。これらの状態では、裏側矯正や表側のワイヤー矯正でも効果が限定的で、外科矯正が必要です。
裏側矯正で特に発音しにくいのはどんな言葉ですか?
裏側矯正では、特にサ行やタ行の音が発音しにくくなります。これは、装置が舌と接触するため、舌を引っ込めた状態で喋る必要があるためです。
裏側矯正での発音はどのような練習をすることで改善できますか?
裏側矯正で発音を改善するためには、装置をつけた状態で多く喋ることが必要です。話す仕事をしている方は、発音の練習をしっかり行い、装置を早く慣れるよう努力することが大切です。
まとめ
裏側矯正で治療出来ない不正咬合は基本的にはありませんが、骨格性の理由で口元の輪郭に不満がある場合は、外科手術の適用となります。また、喋る仕事の方は一時的に発音がしにくくなりますので、発音のための練習が必要になります。