八重歯とはどういう状態?犬歯のことを八重歯という?

八重歯とはどういう状態?犬歯のことを八重歯という?

八重歯と犬歯はともに糸切り歯のことを指す場合が多いですが、同じ意味なのでしょうか?

犬歯とは?

犬歯は前歯の中心から3番目の先が尖った歯で、糸切り歯とも呼ばれます。食べ物にがぶっと噛みついて、噛み切るのが犬歯の役割です。永久歯の中で歯の根っこが一番長く、噛み切る時の横の力に強く、強い力に耐えられる歯です。

犬歯の不正咬合として代表的なものが八重歯

叢生(八重歯)八重歯は犬歯が歯列から前に飛び出している状態と思われがちですが、犬歯に限らず、歯列から大きくはみ出している歯のことを八重歯と呼びます。

つまり、犬歯とは歯の名前をいい、八重歯は歯並びの不正咬合の状態を表しています。

八重歯は歯が1本だけ大きく外側に外れた位置に生えており、どうして八重歯になってしまうのか不思議に思われるかもしれません。犬歯は永久歯への生え変わりの際に順番的に最後の方に生えてくるため、顎が小さくて歯が全てきれいに並ぶだけのスペースが足りない場合は、前に飛び出してしまうことが多いのです。

犬歯は物を噛み切るときに力のかかる歯ですので、犬歯の位置が正常でないと他の歯に負担がかかってしまいます。

八重歯はチャームポイント?

欧米では左右対称なものが美しいとされていますが、日本では、足りないものや不揃いなもの、アンバランスなものに美を見出すという文化があります。盆栽の微妙な形や角度を想像していただけると、わかりやすいかもしれません。

八重歯があると幼く見えるため、八重歯=かわいいという印象を持つ方が多いようです。しかし、欧米においてはあまり良い印象ではなく、八重歯は吸血鬼の歯などと呼ばれて嫌われています。

また、美しい歯並びは社会的なステータスという文化もあり、八重歯やガタガタの歯は子供時代に家が貧しく矯正治療をしてもらえなかったなどと思われがちです。

とはいえ、近年、欧米でも日本の「八重歯=かわいい」という文化が理解されるようになりつつあるようです。

八重歯のデメリット

八重歯にはデメリットがありますのでご説明します。

口内炎を起こすことがある

犬歯は尖っていますので、八重歯の位置や向きによっては、お口の中の粘膜や唇が八重歯の先端に当たって口内炎を起こすことがあります。転んだりぶつかったり事故にあったときにも、八重歯で口を切ってしまうこともあります。

口呼吸になりやすい

八重歯があると口が閉じにくく、自然に口呼吸になってしまうことがあります。口呼吸になると口内が乾燥しがちになり、細菌が繁殖しやすくなるので虫歯や歯周病のリスクがあがります。

見た目のコンプレックス

笑うと八重歯がくっきり見えるのがコンプレックスになっている方もおられます。歯並びの悪さが恥ずかしく、人前で笑えなくなり、不自由な生活となります。

八重歯の治療方法

子供の矯正では、将来八重歯にならないように顎を大きく成長させます。大人の矯正で既に八重歯になってしまっている場合は、小臼歯を抜歯して出来たスペースを利用して八重歯を下げていき、歯列にきちんと入るように整えていきます。

八重歯を抜歯すると思っておられる方も多いのですが、犬歯が八重歯になっている場合は、犬歯には物を噛み切る機能的な役割がありますので、犬歯を抜歯することはありません。その代わりに犬歯の奥に生えている第1小臼歯か第2小臼歯を抜歯するケースがほとんどです。

矯正装置はワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正が可能ですが、抜歯矯正になると歯を動かす距離が大きいため、ワイヤー矯正で行うことが多いです。

まとめ

女性

もし八重歯になる前に、小学生くらいの時期に矯正治療を始められたら、顎を発育させて歯が生えてくるスペースを確保することが出来ます。大人になってからの八重歯の治療では、歯をきれいに並べるために小臼歯の抜歯が必要になるケースが多いです。

八重歯で悩んでいたり、コンプレックスになっている方は、一度矯正のカウンセリングをお受け下さい。