正中線のずれは部分矯正で治るの?

正中線のずれは部分矯正で治るの?

上下の前歯の正中線がずれて左右非対称になっているのは、部分矯正で治療が可能でしょうか? 前歯は人からはっきりと見えてしまうので、気になる方が多いと思いますので、ご説明します。

前歯の正中線が合っているかセルフチェックしてみよう

正中線が合っているかどうかは、鏡を見ながらご自身で簡単にセルフチェックできますので、確認してみましょう。

前歯の正中線とは?

正中線とは、前歯2本の間の隙間の線のことで、歯並びが正常な場合は上下の前歯の正中線が縦に一直線になります。

歯並びが乱れていたり、上顎または下顎の位置がずれていると、正中線がずれて上下の正中線が1本の線になりません。

正中線

正中線のずれとはどんな状態?

奥歯を噛んだ状態で、上下の前歯の間の正中線が1本の線になっているかどうかを見ます。上下の正中線が一直線になっているのが理想の形ですが、線がずれていたら、上下の歯並びか顎骨のバランスがずれている可能性があるということになります。

正中線

矯正治療で正中線がずれることはある?

矯正治療中に上下の歯の正中線がずれたり、歯の正中線が顔の正中とずれることは、時々起こります。噛み合わせが正しい状態で、正中線だけが数ミリずれている場合は、そのまま治さないこともあります。最終的にどこまでが許容範囲かの判断は難しいため、担当医と患者さんの話し合いになることもあります。

お顔は元々左右対称ではありませんので、少しのずれがあるのは普通のことですが、ずれが大きい場合や、患者さん自身が目立つと判断した場合は、矯正装置をつけて治療することで対応します。

正中線のずれは部分矯正で治るの?

疑問がある表情

上顎の正中線とお顔の正中(鼻中隔と人中)のズレはなく、下顎がずれていて正中線がずれる症状の場合は、矯正治療を行う必要があります。

しかし、ずれを治すためには、ほんの僅かなずれの治療であっても、歯列全体を動かすことが必要になり、部分矯正での治療は出来ません。正中線のずれを治すには全体矯正になるため、費用がかさみ、治療期間も長くかかります。

また、顎の歪みなどの骨格的な原因がある場合は、矯正装置をつける治療では治せませんので、外科矯正が必要になります。

歯の大きさに問題があってずれが生じている場合は、セラミックの被せ物をかぶせて調整する方法で改善可能なるケースもあります。

部分矯正は主に2~8歯の歯並びを治す

部分矯正と全顎矯正の違い

前歯から奥歯までの全部の歯列を動かしていく全体矯正(全顎矯正)と違い、部分矯正では前歯2~8本を動かす場合に適応されます。そのため、部分矯正が適応となるのは、軽度の出っ歯やガタガタ、受け口、少しのすきっ歯などです。奥歯の噛み合わせに問題がなく、前歯だけに部分的に不正咬合が起こっている場合に適応されます。

抜歯を伴う矯正や、歯列全体を動かす場合は、全体矯正(全顎矯正)になります。どちらの矯正方法が適用されるかは、矯正担当医の診断によります。

部分矯正で治る範囲とならない範囲

まとめ

女性

歯の正中線のずれは、歯を全体的に動かさなければならないため、部分矯正では治りません。また、ずれを起こしている原因が顎骨の歪み、曲がっているなど、骨格にある場合は、外科矯正(手術)が必要になる場合があります。