結婚式までに歯並びを整えたいけれど、あまり時間がないという方には、部分矯正がおすすめです。全体の歯を動かすと2年半~3年程度の治療期間がかかってしまうことが多いのですが、部分矯正なら3~6ヶ月程度で歯並びがきれいになります。
目次
部分矯正でどんな歯並びが治るの?
部分矯正は主に前歯だけを動かします。部分矯正で治療が可能なのは、軽い出っ歯や受け口、軽いガタガタ、すきっ歯などです。
重度の出っ歯や受け口、歯の重なりの大きい方は、部分矯正では治療出来ませんので、全体矯正になります。
矯正装置はどれを使うの?
部分矯正で使用できる矯正装置は、全体矯正と同じで、ワイヤー矯正、裏側矯正、マウスピース矯正の3種類から選べます。
ワイヤー矯正
歯にワイヤーとブラケットを付けて歯を動かしていきます。当院ではブラケットは目立たない白いセラミック製で、ワイヤーも白い樹脂を巻いたホワイトワイヤー(別途料金)にするとあまり目立ちません。
結婚式当日までに治療が終わらなかった場合は、お式の当日は歯から矯正装置を一旦外します。結婚式が終わってからご都合の良い日に来院して頂き、装置を再度お口につけて治療を再開します。
裏側矯正
歯の裏側にワイヤーとブラケットをつけます。表側から見ても殆ど装置が見えませんので、矯正治療中であることを他人に知られたくない場合にお勧めです。
マウスピース矯正
プラスチック製の透明なマウスピースを7~10日毎に交換していくことで、歯を移動させていきます。マウスピースは食事と歯磨きの際には外すことが出来ます。1日22時間以上の装着が推奨されます。
結婚式当日はマウスピースを外して過ごすことが出来ます。マウスピースを長時間外すと若干歯列が後戻りしますが、結婚式後に再度装着し、治療を再開します。
部分矯正終了後は保定期間に入ります
結婚式までに矯正治療が終わった場合は、矯正装置を歯から外すと同時に、保定期間に入ります。保定期間はせっかくきれいに整えた歯列が動いたり後戻りを起こしたりしないよう、リテーナー(保定装置)を歯に付けて頂きます。
リテーナーには様々な形がありますが、良く使われているのは透明なプラスチック製のマウスピース型のものです。昼間もつける場合と、夜間のみつける場合があります。前歯の裏側にワイヤーをレジンで貼り付ける固定式のタイプもあります。
保定期間は、矯正装置を装着した期間の2倍程度が目安ですが、リテーナーをどのくらいの頻度で付けるのかは、矯正担当医の指示に従って下さい。
結婚式直前に装置を一旦外します
結婚式までに治療が終わっておられない方は、結婚式の前に一度来院して頂き、矯正装置を外します。マウスピース矯正の患者さんは、ご自身でマウスピースを付け外しするタイミングを決めることが出来ます。
矯正装置を外してすぐは、歯並びが安定していませんので、せっかく整ってきた歯並びが後戻りを起こす可能性があります。後戻りさせないために、結婚式直前に装置を外した方にはリテーナー(保定装置)をお渡ししますので、治療を再開するまではリテーナーをご使用下さい。
結婚式後は治療または保定を再開します
結婚式当日に、一時的に矯正装置を外された方は、結婚式後に治療を再開します。
結婚式までに部分矯正での治療が完了している方は、リテーナー(保定装置)を歯に付けて頂きます。
まとめ
結婚式を控えておられる方にお勧めなのが部分矯正です。部分矯正は全体矯正よりも治療期間が短いため、結婚式に間に合わせられる可能性が高く、費用も抑えられます。
部分矯正では軽度の不正咬合しか治せませんので、歯並びを治すために抜歯が必要な場合は、部分矯正では治りません。その場合は、一時的に矯正装置を外すなどの措置を行う必要がありますので、結婚式を控えておられる方は、早めに矯正担当医にご相談ください。