インビザラインをつけたまま食べれるものはある？
基本的には“飲み物のみ”が可能で、食べ物は必ず外してから食べる必要があります。無糖の水やお茶であれば、つけたままでも問題が起こりにくいです。
この記事はこんな方に向いています
- インビザラインを始めたばかりで食事のルールがよく分からない方
- 外出先や仕事中で外せない状況があり、不安を感じている方
- 「つけたまま食べられるもの」が本当にあるのか知りたい方
- むし歯リスクやアライナーの変形が心配な方
この記事を読むとわかること
- インビザラインをつけたまま飲めるものとNGなもの
- 外せない状況でも装置を守るコツ
- つけたまま食べてしまったときの正しい対処法
- 日常生活を快適にする食事の工夫
目次
インビザラインをつけたまま食べれるものはある？
インビザラインは生活への負担が少ない矯正ですが、食べ物に関しては注意が必要です。食べ物は噛む力や温度、硬さによってアライナーに大きな負担をかけます。その結果、アライナーの変形や割れにつながったり、計画通りに歯が動かなくなることがあります。
また、アライナーをつけたまま食べると食べかすが内部に溜まり、むし歯や歯垢の増加のリスクが高まります。
一方で、無糖の水や無糖のお茶など、ほとんど影響のない飲み物であればつけたまま飲むことができます。ここでは、つけたままOKなもの・NGなものを整理して解説します。
飲めるのは無糖飲料のみ。食べ物は必ず外して食べる必要があります。
つけたまま食べ物がNGな理由
- 噛む力が強く、アライナーが変形しやすいからです。
→ 薄い樹脂素材は噛む力に弱く、わずかな変形でも歯の動きに影響します。 - 温度の高い食べ物で素材が軟化するからです。
→ 温かいスープなどはアライナーを変形させてしまう可能性があります。 - 食べ物が挟まり、むし歯や歯垢が増えるからです。
→ アライナーは唾液が行き届きにくいため、細菌が増えやすい環境になります。
食べ物はどんな種類でもアライナーへの影響が大きいため、外して食べることが鉄則です。
つけたまま飲めるものは何？どこまでOK？
インビザラインをつけたまま飲めるものとして最も安全なのは“水”です。常温や冷たい水ならアライナーにも歯にも影響がありません。他には無糖のお茶も大きな問題が起こりにくく、日常的に飲めます。
逆に、糖分を含む飲み物、酸性の強い飲み物、色素の濃い飲み物、そして熱い飲み物はアライナーの変形やむし歯リスクにつながるためNGです。それぞれの注意点を種類別に詳しく見ていきます。
安全なのは「水・無糖茶」。その他の飲み物は基本的に外してから飲む方が安心です。
つけたままOKな飲み物
- 水（常温・冷水）
→ 最も安全です。むし歯リスクを上げず、アライナーの変形や着色の心配もありません。 - 無糖のお茶（緑茶・麦茶など）
→ 無糖で常温〜冷たいものは比較的安心して飲めます。着色が気になる場合は、後で軽く口をすすいでおくと良いです。
つけたままNGな飲み物
- 甘い飲み物（ジュース・スポーツ飲料・加糖コーヒー）
→ アライナー内に糖分が残りやすく、むし歯の原因になります。 - 酸性の強い飲料（炭酸飲料、エナジードリンク、ワインなど）
→ 歯の表面を傷め、アライナー内部に酸が留まってしまいます。 - 熱い飲み物（熱いコーヒー・紅茶・スープ）
→ アライナーの素材が変形し、治療計画がずれることがあります。 - 色素が濃い飲料（コーヒー・紅茶・赤ワイン）
→ アライナーが着色し、見た目が悪くなります。
飲み物は「無糖・無色・常温」が基本です。それ以外の飲み物はアライナーを外して飲むことを習慣にすると安心です。
インビザラインを外し忘れて食べてしまったらどうする？
外し忘れは珍しいことではなく、多くの患者さんが一度は経験することです。慌てる必要はありませんが、つけたまま噛んでしまうとアライナーに傷がつく可能性があり、歯の動きが計画とずれてしまう恐れがあります。
誤ってつけたまま食べてしまったときは、アライナーと口の中を清潔にして、変形や破損がないか確認することが大切です。必要に応じて歯科医院への相談も検討しましょう。
洗浄して、破損の有無をしっかり確認しましょう。
外し忘れた時のチェックリスト
- アライナーを外してすぐ水洗いする
→ 食べ物が残らないよう、丁寧に洗い流します。 - アライナーの変形・割れをチェックする
→ 小さなひびでも治療に影響することがあります。 - 歯磨きをして口の中を清潔にする
→ アライナーを戻す前に、できるだけきれいな状態にします。 - 違和感が続く場合は歯科医院に相談する
→ 早めに相談することで、治療のズレを防げます。
外し忘れは誰にでも起こり得ますが、清掃とチェックを丁寧に行うことで大きな問題は避けられます。
つけたまま飲みやすいシーン別の工夫（仕事・学校・外食）
外出先ではアライナーを外す場所が見つかりにくかったり、手を洗えない状況があったりします。そんなとき役立つのが「少しの準備」と「状況に応じた工夫」です。仕事中、学校、外食時など、シーン別に快適に過ごすためのヒントをご紹介します。
状況に合わせて準備をしておくと安心して過ごせます。
シーン別の工夫
仕事中
- デスクに水を常備する
→ つけたまま飲める飲み物を手元に置くことで安心感が高まります。 - 甘い飲み物は休憩時間に外して飲む
→ 時間を決めて飲む習慣をつけると、むし歯リスクを減らせます。
学校
- 授業中は水か無糖茶を携帯する
→ 長時間外せない場合に便利です。 - 昼食前後だけ外すルーティンを作る
→ 「食事＝外す」という習慣が自然に身につきます。
外食
- アライナーケースを持ち歩く
→ ティッシュに包んで置くと紛失しやすいので要注意です。 - 携帯用の歯ブラシセットを準備する
→ 外食後でも清掃しやすくなります。
アライナー生活は「準備」と「習慣化」で大きく快適になります。無理に我慢せず、自分に合った工夫を取り入れてみてください。
どうして食べ物はつけたままNGなの？科学的な理由は？
食べ物がNGとされるのは単なるルールではなく、しっかりとした科学的な理由があるからです。アライナーは樹脂製で熱に弱く、噛む力にも耐えられません。変形すると歯の移動が計画通りに進まなくなります。
またアライナーがついていると唾液が歯に届きにくくなり、歯垢が増えやすい環境になります。むし歯・歯周病リスクを高めないためにも、食べ物は必ず外して食べる必要があります。
素材の性質とむし歯リスクが理由です。
NGの科学的理由
- 樹脂素材は変形しやすい
→ 60度近い温度で形が変わることがあり、熱い食べ物には不向きです。 - 人の噛む力は非常に強い
→ アライナーは薄いため、噛むことで破損する可能性があります。 - 歯垢が溜まりやすくなる
→ 唾液の作用が弱まり、細菌が増える環境になりやすいです。
食べ物を外さずに食べると「治療のズレ」「むし歯リスクの増加」という二重のデメリットがあります。
インビザライン中の食事を快適にするためのコツ
インビザライン中の悩みとして多いのが「外すのが面倒」「外食時の不便さ」です。生活のリズムを整えたり、便利なグッズを揃えることで、ストレスは大きく減らせます。ここでは、多くの患者さんが実践している工夫をご紹介します。
食事を快適にするには、準備と習慣が大切です。
食事を快適にするコツ
- 食べる時間をある程度決めておく
→ ダラダラ食べるのを避けられるため、装着時間を確保しやすくなります。 - 外出時は「アライナーケース」「携帯歯ブラシ」「小さな飲料ボトル」を持つ
→ 外食や移動中でも安心して過ごせます。 - 食後は歯磨きが難しくても水ですすいでから装着する
→ 最低限のケアでもむし歯リスクを減らせます。 - 装着時間をスマホで管理する
→ 習慣として根付くと継続しやすくなります。
インビザラインは工夫次第でぐっと快適になります。自分の生活に取り入れやすい方法から始めてみると続けやすいです。
関連ページ：インビザラインの治療中に食べ歩きは出来る？
まとめ
インビザラインをつけたまま飲めるものは、水や無糖のお茶などごく限られています。食べ物は必ず外してから食べることが基本で、外出時は準備を整えておくと安心です。外し忘れてしまった場合は、清掃と破損チェックを丁寧に行うことでトラブルを防げます。
正しい扱い方を知っておくと、治療がスムーズに進み、快適に矯正を続けることができます。
関連ページ：大阪矯正歯科グループのインビザライン治療
医療法人真摯会
