セラミック矯正

セラミックは割れやすい?原因と予防策

セラミックは割れやすい?原因と予防策

セラミックが割れるって本当?心配なあなたへ

「見た目がキレイで、自分の歯みたいに自然。ようやく手に入れたこの笑顔、大切にしたい。」
セラミック治療を終えて、鏡の前で笑ったときのあの嬉しさ、覚えていますか?

でも、ふと耳にした「セラミックって割れやすいらしいよ」という言葉に、ちょっと不安になった…そんな方も少なくないはずです。

「また治療になったらどうしよう」
「笑うたびに気を遣うのはイヤだな」
そんなモヤモヤ、抱えていませんか?

でも大丈夫。
セラミックは正しく使えば、ずっとキレイに、長くあなたの笑顔を支えてくれる頼もしい存在なんです。この記事では、割れやすくなる理由と、それを防ぐためのやさしい工夫をわかりやすくお伝えしていきます。

大切な歯を、ずっと大切にできるように。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

割れるとどうなる?セラミックが破損したときの影響

セラミックが割れた

セラミックが割れると、以下のような影響があります。

見た目の悪化 → 前歯など目立つ部分だと、人前で笑うのが気になってしまう…

再治療が必要 → 割れた部分を再び削って、新しく作り直す必要が出てくる

費用がかさむ → 自費治療のため、再治療にも費用がかかることが多い

その結果、気持ち的にも金銭的にもダメージが大きくなってしまうケースも。
だからこそ「割らない工夫」が大事なんです!

セラミックはどうして割れやすいの?

セラミックは「見た目が自然でキレイ」「変色しにくい」といった魅力がある一方で、「割れやすい」という弱点もあります。
ではなぜ、セラミックは割れてしまうことがあるのでしょうか?
その理由には、以下のような特性や要因が関係しています。

セラミックが割れやすい主な理由

ガラスに近い素材である  → セラミックは“陶器”に似た性質を持っていて、見た目が美しい分、強い衝撃や局所的な力に弱いという特徴があります。

金属のようなしなやかさがない  → 金属はある程度たわんで力を吸収できますが、セラミックはほとんど変形せず、そのぶん“パキッ”と割れてしまうリスクがあります。

強い咬合圧(噛む力)にさらされやすい  → 噛みしめや食いしばりがある方は、セラミックに繰り返し大きな力がかかり、ひび割れや欠けが生じやすくなります。

被せ物の厚みや形によってリスクが異なる  → 薄すぎる設計や、力が一点に集中するような形状だと、どうしても割れやすくなります。

噛み合わせのバランスが悪い  → 噛む力が一部の歯に集中していると、その歯のセラミックにダメージが蓄積してしまうのです。

これらの理由から、セラミックは「素材の特性」+「使い方やお口の状態」によって、割れるリスクが高まる場合があります。

とはいえ、これらを事前に把握しておけば予防は十分に可能です?
設計や素材の選択、そして日常のちょっとしたケアが、セラミックを守るカギになるんです!

セラミックが割れてしまいやすい人の特徴

割れやすい人の特徴

セラミックの破損リスクは、素材の性質だけじゃなく、その人の習慣やお口の状態にも大きく左右されます。

以下のような特徴がある方は、セラミックが割れやすい傾向にあるので、ちょっと気をつけてみましょう。

こんな人は要注意!セラミックが割れやすい傾向

寝ている間に歯ぎしり・食いしばりをしている人
 → 無意識の強い力が繰り返しかかることで、セラミックに微細なヒビが入り、やがて割れることがあります。

硬い食べ物が好きな人
 → 氷、ナッツ、骨付き肉、アメなど、歯に強い負荷をかける食べ物をよく噛む方は、セラミックに大きな衝撃が加わりやすくなります。

噛み合わせにズレがある人(不正咬合)
 → 特定の歯に過度な力が集中することで、被せ物や詰め物にひびが入りやすくなります。

以前にも被せ物が壊れた経験がある人
 → その原因が改善されていないと、同じことを繰り返す可能性があります。

定期的に歯科でチェックを受けていない人
 → 小さな不具合や噛み合わせの乱れに気づかず、放置してしまうと、割れるリスクが高まります。

これらに当てはまる方は、セラミックを長く保つためにも、ちょっとした意識改革が大切?
「自分は大丈夫」と思っていても、実はリスクを抱えていることもあるので、一度歯科医院でかみ合わせや使用状況を見てもらうのもおすすめです。

割れにくくするためにできること

では、セラミックをできるだけ長持ちさせるには、どうすればいいのでしょうか?
以下の予防策が役立ちます?

ナイトガードの使用
 → 就寝中の食いしばりや歯ぎしりからセラミックを守るマウスピースを装着することで破損リスクが大幅に軽減します。

硬いものを避ける習慣
 → 氷を噛む・骨付き肉をかじる・アメを噛むなどは避けましょう。セラミックに強い衝撃が加わるとヒビや破損の原因になります。

正しい歯磨きの習慣
 → 強すぎる力での歯磨きや、硬すぎる歯ブラシは避け、やさしく丁寧にケアすることが大切です。

定期的な健診
 → 被せ物や詰め物の状態確認を含め、早期のトラブル発見・対応が可能になります。

これらを習慣化することで、セラミックの寿命はグッと伸びます。
日々のちょっとした意識が大きな差を生むんです?

歯科医院で受けられる対策とは?

セルフケアだけでは限界があるので、歯科医院でできる対策もぜひ活用しましょう。

かみ合わせチェック
 → セラミックに無理な力がかかっていないか、噛み合わせのバランスを確認します。

マウスピース(ナイトガード)の製作
 → 保険適用で作れることも多く、費用も抑えられます。

精密な調整や修正
 → 被せ物が少しでも合っていないと割れやすくなります。微調整によってトラブル予防に繋がります。

歯科医院のサポートと併せて、自宅でのケアもセットで行うのがベストです!

気になる方は、まずは相談を!

「私のセラミック、割れやすいかも…」と不安に思った方、
「そもそも割れないか心配になってきた…」と感じた方、
まずは一度、かかりつけの歯科医院に相談してみてくださいね。

心配を抱えたまま放置するより、専門家に診てもらうことで安心につながります?
あなたの笑顔を守るために、できることから始めていきましょう!

まとめ

セラミックは確かに繊細な素材。でも、それは「壊れやすいから避けるべき」ではなく、「丁寧に扱えば、長く美しさを保てる素材」でもあります。

ポイントは
割れないように「守る意識」を持つこと。

たとえば、硬いものを避けることも、

歯磨きをやさしくすることも、

定期的に健診でチェックしてもらうことも、

すべてが、セラミックを守る「予防策」になります。

そして、自分では気づけないクセや噛み合わせの問題は、歯科医院と一緒に見つけていくことが大切です。

「もし割れたら…」と不安になるより、
「どうしたら割れないか」を一緒に考えていく方が、ずっと前向きで安心感がありますよね。

あなたの大切な歯と笑顔のために、今日からできるケアをはじめてみませんか?
未来の自分が、「あのとき気をつけておいてよかった」と思えるように。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。矯正歯科の認定多数。日本抗加齢医学会 認定医。

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