
前歯がねじれて生えているのが気になる場合、部分矯正で手軽に治すことは可能でしょうか? 前歯のねじれの治し方についてご説明します。
目次
部分矯正で前歯のねじれを治す方法
部分矯正を行う場合は以下のような治療法があります。
ワイヤー矯正で前歯のねじれを治す
ワイヤー矯正は歯にワイヤーとブラケットをつけて行う矯正治療です。
前歯の表側に矯正装置をつける「ワイヤー矯正」と、歯の裏側に装置を付ける「裏側矯正」があります。
裏側矯正は人から見えませんが、装置が舌にあたったり、慣れるまでは発音がしにくい、喋りにくいなどのデメリットもあります。
部分矯正では前歯の8本にブラケットを付けます。
マウスピース矯正で前歯のねじれを治す
マウスピース矯正でも部分矯正を行うことが出来ます。
マウスピース矯正は透明なプラスチックで出来ているため、目立ちません。当院ではインビザラインという名前の装置を使用しています。
1日22時間マウスピースを装着して、2週間程度で次のマウスピースに交換していきます。食事や歯磨きの時にはマウスピースを外して行います。
部分矯正では必ずディスキングを行います

歯がガタガタになったりねじれたりする原因は、顎骨が小さくて歯が一列に並びきらないということです。
子供の矯正では顎骨が大きく成長するような装置を使用しますが、大人はもう成長が止まってしまっているため、顎の大きさは殆ど変えられません。
大人の歯並びをきれいにするためには、歯を動かすためのスペースが必要になります。ディスキングとは、前歯の両端を0.25ミリ~0.5ミリ程度削って、歯を動かすためのスペースを作ることをいいます。
エナメル質は通常1.5ミリくらいの厚さがありますので、ディスキングでは知覚過敏を起こさない程度に僅かに歯を削り、削った結果出来たスペースを利用して部分矯正を行っていきます。
部分矯正とは?

部分矯正とは、部分的に歯並びを整えるための治療法で、主に前歯の2~8本程度を動かして歯並びを整えます。歯列全体ではなく、前歯数本など部分的に歯を動かすため、全体矯正よりも低価格で、治療期間も短いのが特徴です。
しかし軽度のガタガタや軽度の出っ歯など、僅かな不正咬合にしか適応できません。1本だけ前歯がねじれていたり、前に出ていたりという状態なら部分矯正で治ることが多いです。
部分矯正で治療できる例
部分矯正は部分的に歯並びを治すための治療ですので、適応できるケースは限られたものになります。。
- 軽度のガタガタ(乱杭歯・叢生)
- 前歯の向きが原因で起こっている軽度の出っ歯
- 一度歯列矯正をして何年か後に後戻りしてしまった
- 歯と歯の間に隙間ができてすきっ歯になっている(空隙歯列)
- 歯が1本だけ傾いたり捻れて生えている
部分矯正で治る範囲と治らない範囲
部分矯正の良くある例
前歯の部分矯正
前歯の1本だけ前に出ている、捻じれているなど、前歯の歯並びを部分的に治すというもの。
奥歯が傾いているのを治す部分矯正
親知らずが斜めに生えてくると、奥歯が押されて傾いたり、歯列から飛び出したりといったことが起こります。部分矯正で奥歯の傾きを治すことが出来ます。(親知らずは抜歯する必要がある場合が多いです)

まとめ

前歯がねじれている場合の部分矯正についてご説明しました。症例によっては抜歯が必要なため部分矯正では治せない場合もあります。
まずは無料のカウンセリングを受けて頂き、簡単な検査をして部分矯正が可能かどうか、担当医が診断いたします。
また、矯正治療の前に虫歯や歯周病の治療が必要な場合もありますので、詳しくは医院でおたずねください。