すきっ歯は部分矯正で治せますか?

すきっ歯は部分矯正で治せますか?

前歯のすきっ歯は目立つので、コンプレックスになっている方もおられると思います。前歯のすきっ歯は部分矯正で手軽に治療可能なので、悩んでいる方は、まず矯正相談を受けてみませんか。

すきっ歯になるのはどんな人?

空隙歯列(すきっ歯)

すきっぱになる原因は以下のようなものが考えられます。

  1. 歯が小さい人
  2. 歯の数が少ない人
  3. 歯の大きさに対して顎が大きい人
  4. 奥歯を失って前歯が動いてしまった人
  5. 頬杖をつく癖がある人
  6. 舌で前歯を押し出す癖がある人
  7. 親知らずが生えてきている人
  8. 骨の中に余分な歯(過剰歯)が埋まっている人
  9. 歯周病のせいで歯が移動して隙間が開いてしまった人

すきっ歯の治療は部分矯正?

歯の位置を動かして歯並びを整えるには、矯正治療が必要です。前歯のすきっ歯は、部分矯正で対応出来ますが、すきっ歯になっている場所が何か所もある場合は、全体矯正になります。

まず、すきっ歯になった原因を特定する

すきっ歯の原因として、骨の中に過剰歯が埋まっている場合は、外科による処置を行います。

歯周病が原因の場合には、まず歯周病治療を行い、ある程度歯周組織を改善させてから矯正治療を行うことになります。

舌で前歯を押す癖がある方に対しては、癖を治すためのトレーニングを行いながら矯正治療を進めていく必要があります。

すきっ歯でも部分矯正で治せない場合

すきっ歯を部分矯正で治すのは簡単だと思われるかもしれませんが、噛み合わせが悪い場合は、部分矯正ですきっ歯だけを治しても不正咬合が治っていないケースや、部分矯正が不可能なケースもあります。

過蓋咬合のあるすきっ歯の方

過蓋咬合は、上の前歯が大きく舌の前歯に被さっていて、殆ど下の前歯が見えない状態になっている状態です。本当は全体矯正をして、奥歯の噛み合わせが低くなっているのを治す必要がありますが、患者さんのご意向で、部分矯正で前歯のすきっ歯のみを治す場合があります。

あくまでも前歯の見た目を治すだけで、不正咬合自体が治っているわけではありませんが、患者さんのご希望で、そのような治療を行う場合もあります。

噛み合わせが原因で部分矯正できないすきっ歯の方

上の前歯がすきっ歯で、なおかつ、上の前歯が出っ歯になっており、出っ歯の裏側に下の歯が当たってしまっている場合、上下の前歯の噛み合わせの関係から、部分矯正ですきっ歯と出っ歯を治すことは難しいケースとなります。

上の前歯が下の前歯に当たってしまっているので、上の前歯だけの部分矯正は出来ません。このような場合は、奥歯と前歯の噛み合わせを全体矯正で治さなければなりません。

まとめ

すきっ歯の治療は部分矯正で簡単に行えると思われがちですが、すきっ歯になった原因によっては、矯正治療だけでは治らない場合もあります。また、全体の噛み合わせを改善するために全体矯正(全顎矯正)が必要な場合もありますので、治療方法を決定するために、まずは矯正担当医の診断を受けるようにしましょう。