マウスピース矯正の中でも人気のあるインビザラインで部分矯正をしようとした時に、デメリットはあるのか気になると思います。インビザラインでの部分矯正のデメリットについてご説明します。
目次
マウスピース矯正インビザラインでの部分矯正とは?
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを1日22時間歯にはめて歯並びを治していきます。部分矯正では、マウスピース自体は歯全体に装着しますが、動かすのは主に前歯で、奥歯が動くことはありません。
部分矯正は気になる部分の歯並びだけをきれいにする治療ですので、全顎矯正よりも期間や治療費を少なく出来るのが特色です。
そのため、全顎矯正と比べると、マウスピースの枚数が少なくなります。
また、部分矯正では歯を大きく動かすことはありませんので、抜歯は行いません。
マウスピースでの部分矯正は適用症例が限られる
部分矯正は本来歯並びの気になる部分を部分的に治す治療ですので、軽度のガタガタや出っ歯や受け口しか治せません。
八重歯やガタガタで歯が大きく重なっている場合は、歯を大きく動かさなければなりませんので、抜歯が必要になることが多く、部分矯正では治療出来ません。
インビザラインの部分矯正では噛み合わせは治せない
部分矯正で動かすのは主に前歯です。そのため、部分矯正では奥歯の噛み合わせを改善することは出来ません。
噛み合わせを治す必要のある方は、全顎矯正の治療が必要です。
インビザラインでの部分矯正では歯を削ることがある
矯正治療では、歯を動かして並べるためのスペースが必要です。全顎矯正では小臼歯の抜歯をしてスペースを作ることが多いですが、部分矯正では前歯の横を少し削って、前歯の幅を縮めてスペースを作ります。
その処置のことをディスキング(ストリッピング、スライス)と言います。ディスキングで削るのは、エナメル質の部分だけで、0.25ミリ~0.5ミリ程度です。僅かに削るだけですので、通常は痛みはありません。
しかし、元々エナメル質が薄くなっていて知覚過敏だった患者さんの歯をディスキングで削ると、知覚過敏が酷くなることがありますので、注意が必要です。
インビザラインでの部分矯正は必ず1日22時間の装着が必要
マウスピース矯正は、患者さんご自身で取り外しが可能なのでメリットですが、外す時間が長くなってしまうと、歯が治療計画通りに動かなかったり、後戻りしてしまうということが起こります。
インビザラインで推奨されている装着時間は20~22時間ですが、当院では後戻りを防ぐために、1日22時間以上装着するようにして頂いています。
インビザラインでの部分矯正ではアライナーを変えた時に締め付け感や痛みが出ることがある
インビザラインのアライナー(マウスピース)は透明な薄いプラスチックで出来ています。
アライナーは1~2週間毎に新しいアライナーに付け替えますが、新しいアライナーを付けた直後は歯が締め付けられる感じがしたり、痛みが出たり、発音しにくく感じることがあります。
しかし数時間で慣れますので、ご安心ください。
まとめ
インビザラインで部分矯正を行った時のデメリットについてご説明しました。部分矯正での治療を始めるには、まず、部分矯正で治療が可能かどうかの診断が必要になります。無料の矯正相談をご利用いただくと、部分矯正可能かどうかがわかりますので、ぜひご利用ください。