インビザラインでありがちな失敗例5種

インビザラインでありがちな失敗例5種

今、流行りの見えにくいインビザラインを行ってみたいと思う方は多いのではないでしょうか。マウスピース型で透明で取り外し可能で、周囲から矯正治療開始したとわかりにくいメリットだけで進めてよいのでしょうか。失敗例はないのか気になりませんか。メリットだけで歯科医院を探そうと思っておられる方、いったん良く考えて欲しいのです。

全くデメリットはないのか、注意すべき点はないのか、長所短所併せて装置の情報や知識を直に知り、検討されるべきだと思います。患者様の歯列にたくさんの費用をかけて後悔しない為にも、インビザラインでありがちな失敗例5種についてまとめてみましたので、矯正歯科医として詳しくご案内いたしますね。

インビザラインでありがちな失敗例その1

「歯並び自体はきれいなんだけど、咬み合わせがずれたり、合わない」

例えば出っ歯や八重歯など見た目の歯並びだけを審美的に治療したけど、口の中心(専門用語で正中と言います)が上下で合わないことがあり、咬み合わせがずれる状態になるのです。また、奥歯は合うけど前歯は合わなくなったという症例はあります。

専門的に矯正歯科を学んだわけではない経験の少ない医師や、認定医のいない技術が乏しい歯科医院が、マウスピース矯正を診療科目として掲げている際、このような残念な結果になるケースが多くなります。咬み合わせが悪くなれば、全身に影響を及ぼす恐れもあります。

プロゴルファーでも咬み合わせが重要という記事になっていました。こちらでご紹介いたしますね。元々少し噛み合わせが悪く、虫歯や歯ぎしり、あごの痛みに悩んでいたプロゴルファーの星野選手が、マウスピース型矯正を始めたようです。

治療でマウスピース装置をつけ、かみ合わせが正常になることにより、頭の重量を支える顎が安定し、体の軸がぶれなくなり、単独首位をとれるようになったとのことです。この記事からもわかるように、問題のない咬み合わせは全身の健康においても大事だと言えます。

インビザラインでありがちな失敗例その2

「抜歯やスライス(ディスキング、IPRとも言います)で治療に余分な時間や装置がかかる」

インビザラインで歯を動かすためのスペース作りに、スライスや抜歯を行うことがあります。ただ、抜歯する個所にもよりますが、平行移動せずに奥歯が倒れこんでしまうというリスクがあります。倒れこんだ歯をリカバリー出来ない場合、処置としてワイヤー併用のインビザライン矯正を行うことがあり得ます。

周囲からわかりにくい矯正治療法を1番のメリットに考えている患者様にとっては、これはデメリットになりますよね。

また、スライスで歯をドクターが削りすぎると、その削った分だけ歯を動かさないといけない為、歯の移動に時間がかかったり、マウスピース(専門用語でアライナーといいます)の枚数を増やさないといけない場合があります。

スライスし過ぎた分だけ歯列矯正治療に通常より余計な時間がかかってしまいます。

インビザラインでありがちな失敗例その3

「お口の中が不衛生になり、歯周病や虫歯を引き起こしてしまった」

マウスピースの衛生管理ができていなかったり、マウスピース装着のまま飲食をしたり、歯ブラシでのお口の歯磨きが不完全な場合、歯周病や虫歯のリスクが高まります。それらが積み重なり、口腔内が歯周病や虫歯になってしまうと、矯正治療より一般歯科の治療が優先順位が高いため、いったん矯正治療をやめます。

つまり、その歯周病や虫歯の治療期間分、矯正治療の終了予定が遅れてしまいます。重度の虫歯に陥って、例えば抜歯せざるを得ない状況になってしまった場合、オリジナルで作製した型が合わなくなってしまうので、歯を抜かれた状態の口腔内を、もう一度クリニックでiteroやシリコンでの歯型採得をしないといけない事になります。

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インビザラインでありがちな失敗例その4

「人によっては矯正による過度な力により歯根が見えてしまう」

過度な力をかけ歯を動かしていく歯科矯正により、歯槽骨が吸収されてしまい、歯肉が退縮し、歯根が見えてしまう現象が起きる事があります。

歯を支える歯槽骨がなかったり、医師が患者様のお口に合わない不可能な治療計画を立ててしまう等の場合、このような残念なトラブルが起こってしまいます。

インビザラインでありがちな失敗例その5

「矯正したのに、効果を実感できない」

患者様がせっかく矯正したのに効果を実感できない原因として考えられるのは、担当医に言われた装着時間を守らなかった場合、アライナーを順番通り装着しなかった場合、保定装置(専門用語でリテーナーと言います)をきちんとつけなかった場合などの理由が考えられます。

矯正治療をする為には、担当医と目指したゴールに向けて後戻りをしない為にも保定期間までやり遂げるぞというしっかりとした意志、通院も決められた間隔で行くことがとても大切です。

失敗しないためにはどういう事に気を付ければ?

では、このような失敗を防ぐ為には、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。
私は3点注意すべき点があると考えます。

「症例などの実績が豊富な信用できる歯科医のもとで矯正すること」
口コミやホームページの情報の内容だけで決めてしまうのは大変にリスクが高いです。相性などもありますし、実際にコミュニケーションを取ってみないとわからないものです。矯正歯科の初診カウンセリングを予約受診して、このドクターとなら矯正治療を行えるかなど、信用のおけるドクター、スタッフがいる歯科医院かを見極めて治療を開始しましょう。

「抜歯やIPRなどの治療方法に疑問を持ったら、事前に担当医に必ず確認をすること」
1点目と重なる部分がありますが、カウンセリングで治療計画を立てた時に抜歯やIPRが必要だとなった際には、ドクターに不明な点や質問があれば必ず尋ねてください。後日になっても、些細な質問でも対応し、相談に乗ってくれる歯科医師であれば、それは信用のおける医師だと言えます。

逆に、後日になっても説明してくれず、診療開始を急かされるようであれば、他の矯正歯科を探してください。長くかかる治療ですので、相場かどうかも比較検討し、正しく治療を行えるクリニックに通院ください。

「装着時間を厳守し、マウスピースや歯のお手入れを衛生的にすること」
アライナーを最大限に付けて、装置の効果を引き出すことがマウスピース型矯正において重要です。併せてアライナーを清潔に保つ、洗浄も怠らない事です。衛生的なアライナーにより歯周病や虫歯のリスクを低くできます。少なくとも、計画通りの治療日数で行うことが可能になるのです。

まとめ

今回は、インビザライン矯正で起こりがちな失敗例5種を挙げてみました。なぜ失敗例を挙げたのかと言いますと、これらのことを患者様が知ることが重要だと考えます。失敗例を知ることにより、歯並びを気にする方が、成功と思える矯正を行ってほしいと願っているからです。

もし、矯正について不安点などございましたら、お気軽にご相談くださいね。