歯並びを矯正すると歌声はどうなる?

歯並びを矯正すると歌声はどうなる?

「歌をうまく歌えない」「音痴かもしれない」とお悩みの方、あなたの歯並びの悪さが原因という可能性があります。歯並びと歌声がどのように大きく関係しているのか、詳しくご紹介いたします。

歯並びを綺麗にするメリット

テレビで見かけるアナウンサーは、滑舌が良く、発する声が聞き取りやすいです。思い浮かべてみると、多くのアナウンサーで、前の歯列が乱れた不正咬合の方は少ないと思いませんか。

出っ歯(上顎前突)・八重歯や歯の重なり(叢生)・受け口(反対咬合)・口が閉じられない(開咬)・噛み合わせが深い(過蓋咬合)・すきっ歯(正中離開・空隙歯列)という悩みを抱える口元をあまり見ないように感じます。

悪い歯並びはお顔の見た目に影響します。例えば噛み合わせがかなり悪い方のケースですと、歯科矯正しないまま成長すると、お口周りの筋肉の発達において左右差が出ます。お顔の左右のバランスにも影響を及ぼします。

見た目の問題以外にも、綺麗な歯並びは、お口の健康につながります。不正咬合の矯正治療を行えば、歯磨きなどのブラッシングが行き届きやすくなり、むし歯や歯周病を防ぐことができます。

虫歯はミュータンス菌による感染症です。細菌感染を防げれば、歯は長持ちします。虫歯を放置して抜歯になると、義歯(入れ歯・ブリッジ・インプラント)の処置を行わなければなりません。入れ歯の種類によっては、あごの骨がやせてしまい、他の歯に影響を及ぼすことがあります。

矯正方法

矯正治療種類

一般的にクリニックで行う矯正治療は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正です。全顎矯正や部分矯正など、不正咬合がどのようなものかによって装着範囲が異なりますが、ワイヤー矯正は以下の三種類があります。

普通矯正(表側矯正)
歯の表側にブラケットを装着し、ワイヤーを通し、歯を動かします。周囲に気づかれやすいということがデメリットです。

ホワイトワイヤー矯正
歯の表側にブラケットを装着し、ホワイトワイヤーを通し、歯を動かします。歯の色に近いワイヤーというメリットがありますが、裏側矯正に比べて目立つことがデメリットです。

インコグニト(裏側矯正・舌側矯正)
歯の裏側(舌側)にブラケットを装着し、ワイヤーを通し、歯を動かします。歯の裏側から矯正を行うので周囲の人に気づかれにくいが、患者様自身の歯列に合わせたワイヤーを作製するため、費用が高額であることがデメリットです。

マウスピース矯正においてはインビザラインが有名です。

歯並びと発音の関係

お顔以外にも、歯並びは滑舌や発音に関係します。受け口や歯の重なりがあるケースですと、上下の歯が上手に咬み合わず、発声する時や歌を歌うときに、歯列の隙間から空気が漏れます。空気の漏れがある歯並びは、きれいな発音ができなくなります。顎の位置のずれにより、正しく舌を使うことができない場合もあります。

例えば、永久歯に生え変わる時期(混合歯列期)にこんな体験をしたことはありませんか。混合歯列期には、乳歯が抜けて永久歯が歯肉から萌出する(生える)までスペースが空いたままです。前歯がそのような状態の場合、サ行やタ行など舌を使用する発音がしづらいということは誰しもが体験されたことあるのではと考えます。

サ行は歯擦音(しさつおん)、タ行は破裂音です。サ行の場合は上下の歯を咬んで合わせて歯の隙間から息をし発音を行うので、上下のあごの位置がずれや歯の重なりがあると、滑舌が悪くなります。

歯並びと歌声の関係

正しい舌の位置
歯並びにより、歌声に変化があるのかについてですが、まずお口の中の構造について考えてみましょう。

前歯、奥歯が並ぶお口の奥は、のどにつながっています。耳鼻科の専門分野になりますが、のどは鼻から食道につながる食べ物の通り道の咽頭、呼吸の通り道である喉頭(気道)に分かれます。喉頭の中央部に声帯があり、発声をする際は声帯を使います。

前歯が出っ歯の方が矯正を行うと、前歯が口の中に引っ込むことにより、口の容積は少なくなります。歯の角度を変えても舌の大きさは変わらないため、コンプレックスがなくなり咀嚼機能が上がるというメリットはありますが、舌を噛みやすくなるデメリットがあります。舌を咬むことのないように後方へ引っ込め続けていると、気道の幅にも影響が生じますので、声帯が変化することは考えられます。

歌手や音楽関連など声を仕事をされている方は、声に変化が出ることを理由に、あえて矯正をされない方もいらっしゃいます。ただ、一般的には、矯正を行うメリットが大きいという方が多いです。

まとめ

大人の矯正5種類

口腔内のお悩みがあれば、まず歯科医院の無料カウンセリングを活用し、歯科医師やスタッフにご相談ください。お口を拝見し診察のうえ、精密検査で治療計画を立てます。

歯を動かす時間はきちんと矯正器具を装着し、理想の歯並びに動かしていきましょう。保定期間にはリテーナーを装着し、歯が動かないように固定します。治療期間などの時間や料金は発生しますが、歯列矯正やトレーニングを行えば舌の位置も正しくなり、発音や滑舌はしやすくなります。