部分矯正

先天性欠如歯がある時の部分矯正とは?

先天性欠如歯がある時の部分矯正とは?

大阪矯正歯科グループ 歯科医師 松本 正洋

先天的に永久歯が生えてこない先天性欠如歯の場合、乳歯が抜けた後は隙間があいたままになります。そのため矯正治療をしてそのスペースを埋める方法がありますので、ご説明します。

先天性欠如歯がある場合の部分矯正

先天性欠如歯があることが早めにわかっていれば、その後どのように治療していくかの方針を早めに立てることが出来ます。乳歯が抜けてしまった後に歯が生えてこない場合は、その部分に隙間が出来てしまいますので、矯正治療でそのスペースを埋めるように歯を動かします。

場合によっては、乳歯が自然に抜けるのを待たずに抜歯して、矯正を行うこともあります。乳歯のスペースに歯を移動させる治療は、部分矯正で行うことが出来る場合が多いです。

部分矯正では前歯の3~6歯を動かしてきれいに並べることが多く、期間が短く、費用も少なく抑えられるのがメリットです。先天性欠如歯があるために出来たスペースを使って矯正治療を行う場合の適切な年齢は12~18歳頃です。

先天性欠如歯とは

先天性欠如歯とは、乳歯の下にある永久歯の歯の種がなく、全く生えてこない状態をいいます。永久歯ではなく、乳歯に起こる場合もあります。

ここ数年では先天性欠如歯のある子どもは増える傾向があり、日本小児歯科学会が行った調査によると、永久歯の数が足りない子供は10人に1人の割合でいるとのことです。

先天性欠如歯のはっきりとした原因はわかっておらず、予測することも困難です。レントゲン撮影で見つかった時に対処するというのが一般的です。

先天性欠如歯は乳歯にも起こる

乳歯の先天性欠如歯は永久歯が生えてくるまでそのまま様子を見ることが多いです。しかし乳歯だけでなく、永久歯にもある場合は、治療が必要になることがあります。

レントゲンで永久歯の先天性欠如歯がわかっている場合は、乳歯を出来るだけ長く残すようにします。しかし乳歯は永久歯に生え変わるのが前提で歯根が短いため、大切に残したとしても20歳前後になると自然に抜けてしまうことが多いです。

また、乳歯は永久歯と比べるとエナメル質が薄くやわらかいため、虫歯になりやすいという問題もあり、長く残すのは困難です。

乳歯が抜けてしまい、その下に永久歯が生えてこない場合は、ブリッジ、入れ歯、インプラントのどれかで補うことになります。
インプラントは18~20歳になっていないと治療を受けることが出来ませんので、それまでは仮歯をつけたり、周囲の歯を矯正で動かして欠損歯の部分のスペースを埋めるなどの処置が必要になります。

先天性欠如歯があるが歯並びが気にならない場合

先天性欠如歯があっても歯並びが気にならない場合は、矯正治療は行いません。

まず、出来るだけ乳歯を虫歯や歯周病から守って長くもたせるようにしたうえで、それでも乳歯が抜けてしまった場合に、インプラントやブリッジで歯が欠損した部分をおぎないます。

乳歯をどれだけ長くもたせられるかが重要になります。

先天性欠如歯がある時の部分矯正に関するQ&A

Q

先天性欠如歯がある場合の部分矯正はどのように行われますか?

A

先天性欠如歯がある場合の部分矯正は、乳歯が抜けた後にできる隙間を埋めるために歯を移動させます。前歯の3~6本を矯正し、歯並びを整える方法で、治療期間が短く費用も比較的少ないのが特徴です。

Q

先天性欠如歯の治療を行う適切な年齢は何歳ですか?

A

先天性欠如歯の治療を行う適切な年齢は、一般的に12~18歳頃です。この時期に治療を開始することが最も効果的であり、歯を移動させるのに適した時期です。

Q

先天性欠如歯の原因はどのようなものですか?

A

先天性欠如歯の明確な原因はわかっておらず、予測することも難しいです。一般的には、レントゲン撮影で早期に検出し、治療方針を立てることが推奨されます。

まとめ

歯のキャラクター

生まれつき歯が生えてこない状態を先天性欠如歯といいます。そのまま放置すると、歯のないスペースが生じるため、場所によってはとても目立つことになります。

そのため、スペースを閉じるために歯を動かす矯正治療や、欠損歯をおぎなうブリッジ、インプラント等の補綴治療が必要になります。

矯正治療の場合は部分矯正が適用になれば期間、費用共に低コストで行うことが可能です。どの治療が適切か、担当医と良くご相談の上で決定しましょう。

この記事の監修者

医療法人真摯会
理事長 歯科医師 総院長
松本正洋
クローバー歯科、まつもと歯科 総院長。国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。矯正歯科の認定多数。日本抗加齢医学会 認定医。

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