インビザライン矯正中のタバコは大丈夫?

インビザラインで矯正中のタバコはNG?

インビザラインのアライナーを装着している時は、食事は出来ませんし、色の付いた飲み物や糖分が入っている飲み物も控えなければなりません。それでは、タバコは大丈夫なのでしょうか?

電子タバコでアライナーが茶色に変色する

アライナーの着色汚れ

インビザライン・アライナー(マウスピース)をつけたままでお茶やコーヒーを飲むと、マウスピースが着色されてしまいます。そのため、色の濃い飲み物はアライナーを外してお飲みいただいています。

マウスピースを着色させないためにストローを使って飲んでいる方もおられますが、色の濃い飲み物ではやはり多少はマウスピースへの着色があるようです。

では、タバコはどうかといいますと、電子タバコを愛用の患者さんで、アライナーの前歯の部分に茶色い汚れが付き、取れなくなってしまった方がおられます。タバコを吸う頻度にもよりますが、タバコはアライナーの着色の原因となります。

タバコによるアライナーへの着色汚れはどうしたらいい?

インビザライン アライナーの洗い方

喫煙するとタバコのヤニがつきますので、マウスピースへの着色汚れが起こります。その他にも理由があり、矯正治療中の喫煙はあまりおすすめは出来ません。

タバコがやめられない方は、マウスピースへの着色は仕方がないものと諦めていただいて、アライナー専用の洗浄剤でアライナーを丁寧に洗うようにしてください。

同じアライナーを使うのは7~10日程度で、そう長く使うものではありませんので、タバコによる汚れが少々アライナーに残っていても、何とか乗り切れると思います。

タバコによる矯正治療へのリスクはあるの?

疑問がある表情

タバコの中には様々な有害物質が含まれており、その中でも代表的なものがニコチン、タール、一酸化炭素です。矯正治療に影響があるのは、主にニコチンによる作用です。

歯の動きがやや遅くなる

タバコに含まれるニコチンには血管収縮を起こさせる作用があり、代謝が悪くなります。

矯正治療で歯を動かすためには、骨吸収と骨形成と呼ばれる骨の代謝が活発に行われている必要があるのですが、ニコチンの作用によって代謝が鈍くなると、歯が動くスピードが遅くなり、予定の位置まで歯を動かすのに時間がかかるため、治療計画通りに治療が進まないというリスクがあります。

歯周病のリスクが高まる

ニコチンの血管収縮作用は、歯肉の腫れや出血を抑えてしまい、歯周病の初期症状である歯周炎に気付きにくくなります。そして歯周病の治療を始めても歯肉の治りが遅くなります。

また、タバコを吸うと唾液の分泌が抑制されて量が少なくなり、お口の中が乾燥した状態になりますので、歯周病や虫歯、口臭のリスクが高くなります。

歯周病がすすむと歯槽骨が溶かされ、歯が抜けてしまいます。そのため矯正治療を受けるには、歯周病にかかっていないことも重要です。

矯正治療中は禁煙すべき?

禁煙マーク

喫煙によって矯正治療中の歯には様々な影響がありますが、タバコを吸っているからといって歯が全く動かないわけではなく、矯正治療が出来ないわけでもありません。

歯が動きやすい、動きにくいというのは、個人差が大きいため、喫煙者であっても治療計画通りの期間で矯正治療が終わる方もおられます。なるべくタバコの本数を減らしていただくことで歯が動きやすくなる場合もありますし、歯を早く動かすための赤外線装置もあります。

どうしてもタバコをやめられない方でも、矯正を諦めなければならないということはありません。タバコを吸う方は吸わない方と比べると、歯の移動が遅いといわれるのは、「そういう傾向がある」ということですので、矯正担当医から禁煙や減煙をお願いすることがあるかもしれませんが、ご理解いただければと思います。

まとめ

タバコによるアライナーの変色、ニコチンの矯正治療への影響などについてご説明しました。タバコを吸うことで通常よりも長い期間アライナーをはめなければならないかもしれませんが、歯の動く速度には個人差がありますので、診療の際に矯正担当医と相談しながら減煙していただければと思います。