【2025年版】歯列矯正に関する満足度調査

【2025年版】
歯列矯正に関する満足度調査

大阪・神戸を中心に17か所の矯正歯科を展開する『医療法人真摯会 大阪矯正歯科グループ』では、2022年に実施した前回調査に続き、2025年も歯列矯正を経験された患者様を対象に、治療に対する満足度に関する独自調査を行いました。

本調査は、矯正治療に関する患者様のリアルな声を通じて、今後の治療環境およびサービス向上を目的として実施したものです。

調査対象
18歳〜69歳までの歯列矯正経験のある男女
対象地域
全国
調査期間
2025年9月22日〜9月28日
調査方法
クラウドワークス会員へのアンケート実施
有効回答数
297人

矯正して良かった?

『矯正してよかった』が98%!

3年前の調査結果(満足度94%)をさらに上回り、今回は実に98%もの患者様が「満足」と回答されました。

矯正治療は決して安価ではなく、治療中には痛みや不便さなどのご苦労も伴います。

それでも、最終的にこれほど多くの方が満足を感じてくださっていることは、矯正治療が患者様の人生に確かな価値をもたらす医療であることを改めて示す結果となりました。

はい
291人
98%
いいえ
6人
2%

満足度は何点?

『矯正治療の満足度』が86%

およそ86%の方が「80点以上」と高い評価を付けている一方で、前項の「矯正してよかった」と回答した98%との間には12ポイントの差が見られました。

この差には、「矯正してよかったけれど、○○が大変だった」といったように、満足の中にも苦労や不便を感じた実体験が反映されていると考えられます。

10点未満
2人
1%
20点
1人
0.5%
40点
3人
1%
60点
34人
11%
80点
89人
30%
90点以上
133人
45%
まだ治療中だが概ね満足
34人
11%
まだ治療中だが不満の方が大きい
1人
0.5%

いつから矯正を始めた?

成人矯正の比率が大幅アップ!

12歳未満が対象となる小児の1期矯正は23%、15歳ぐらいまでに行う2期矯正を含めた小児矯正全般が35%で、残り65%は成人矯正でした。

3年前の調査時は半々ぐらいでしたので、昨今大人の矯正の需要が増えている事が読み取れます。

12歳未満
68人
23%
12〜15歳
36人
12%
16〜18歳
21人
7%
19〜24歳
55人
18%
25〜34歳
80人
27%
35〜44歳
29人
10%
45〜54歳
6人
2%
55歳〜
2人
1%

何を求めて矯正した?

『見た目の改善』を重視した方が63%

回答が分かれる結果となりましたが、歯や口元といった“見た目の改善”を目的とした方が全体の約63%を占めました。

中でも「出っ歯」の改善を挙げた方が最も多く、「受け口」や「上下前突(口ゴボ)」を大きく上回る結果に。

出っ歯は矯正によって改善できるという認識が広く浸透していることがうかがえます。

一方で、「噛み合わせ」など機能面の改善を目的とした回答は27%にとどまり、矯正治療を受ける動機としては依然として“見た目の改善”を重視する傾向が強いことが分かりました。

ガタガタな歯並びを治したかった
208人
35%
かみ合わせを治したかった
104人
18%
歯と口元の外見を治したかった(出っ歯、上顎前突)
92人
16%
歯と口元の外見を治したかった(受け口、反対咬合)
20人
3%
歯と口元の外見を治したかった(口ゴボ、上下前突、Eライン改善)
24人
4%
すきっ歯を治したかった
27人
5%
前歯が噛んでないのを治したかった
21人
3%
上の歯が下の歯を覆っているのを治したかった
15人
2%
顎や口腔トラブルの改善
21人
4%
将来への不安・予防目的
49人
8%
その他
12人
2%

矯正にいくらかかった?

納得できる結果を得るための高額投資

やはり矯正は全体的に高額でした。

66万円以上が67%と3分の2をしめ、さらに91万円以上という高額な費用をお支払いされた患者様が全体の50%もいました。

費用負担は決して小さくありませんが、今回の満足度98%という結果を踏まえると、多くの方が「納得できる結果を得るための高額投資」として受け止めていることがうかがえます。

15万円以内
6人
2%
16万円〜40万円
45人
15%
41万円〜65万円
48人
16%
66万円〜90万円
52人
17%
91万円〜110万円
91人
31%
111万円以上
55人
19%

矯正を始めたきっかけは?

自分の意見で始める人が多数

小児矯正の場合、費用を負担する親が治療を勧めるケースが多いのは自然なことです。

しかし、前項で示した小児矯正の割合(35%)を踏まえると、「親に言われた」と回答した割合はむしろ少なく、多くは本人自身が歯並びを気にして治療を検討したことがうかがえます。

加えて、「歯科医院で勧められた」という回答も比較的多く、プロからの提案が治療を始める大きな後押しとなっていることも明らかになりました。

自分で気になっていた
183人
39%
親に言われた
127人
27%
友達や周囲の人から歯並びを指摘された
28人
6%
友達がやっていたので
28人
6%
歯科医院で勧められて
58人
12%
ネットの情報をみてやりたくなった
25人
5%
婚活・就活・結婚式に間に合わせたかった為
14人
3%
その他
8人
2%

矯正を始めたきっかけは?

半数以上が治療開始まで6ヶ月以内

高額な治療とはいえ、半数以上の患者様が6ヶ月以内に治療を開始しているようです。

気になり始めたらすぐに行動に移さないとモチベーションも保てないのでしょう。

3ヶ月未満
92人
31%
3ヶ月〜半年
65人
22%
半年〜1年
53人
18%
1年〜2年
31人
10%
2年以上
56人
19%

使った矯正装置は?

治療前にホームページで情報収集する方が約8割

成人矯正に限定して調べました。

15年以上前に矯正治療を受けた方も少なくありませんでしたが、それでも約8割の方が、治療を始める前にホームページを閲覧し、十分に情報を収集してから決断していたことが分かりました。

はい
140人
81%
いいえ/もしくは覚えてない
32人
19%
情報収集の為に何の媒体を見ましたか?【5年以内の開始限定】
Google等の検索エンジンで
84人
45%
紹介サイトを見て
17人
9%
X(Twitter)を見て
7人
4%
Instagramを見て
14人
7%
Youtubeを見て
8人
4%
Tiktokを見て
1人
0.5%
GoogleMapを見て
15人
8%
AIで聞いて
0人
0%
TVCMを見て
1人
0.5%
人づてに聞いて
31人
17%
雑誌や紙面を見て
3人
2%
その他
5人
3%

過去5年に治療開始された方を限定しましたが、3年前の調査と同様に、今回も情報収集の中心は検索エンジンであることが分かりました。

一方で、「人づて」で情報を得た割合はやや減少し、その分「Instagram」や「Googleマップ」を活用して情報を探す人が増加しています。

情報源の主軸は変わらないものの、SNSや地図サービスなど、デジタルツールを活用して評判を調べる行動が、より一般的になっている傾向がうかがえます。

その歯科医院に通院を決めた理由は何でしたか? 【矯正を開始した時期19歳以上限定】
通いやすさ(立地・アクセス):自宅や学校、職場から近い/駅近/徒歩や自転車で行けるなど。
121人
24%
評判の良さ:知人・友人・地域での評判。
63人
12%
ネット口コミの良さ:Googleマップでの評価、口コミサイトでの評判。
57人
11%
かかりつけ・家族の通院歴:もともと治療や検診で通っていた/親や兄弟が通っていた/家族ぐるみでお世話になっていた。
27人
5%
紹介による安心感:かかりつけ歯科や他院からの紹介/知人や親戚、職場関係者からの推薦。
29人
6%
医師・スタッフの人柄・信頼性:丁寧な説明/無理な勧誘がない/優しい対応/院長やスタッフの人柄や雰囲気が良い。
44人
8%
専門性・資格・実績:矯正歯科専門/矯正学会の認定医/症例数や実績が豊富/難しい症例や裏側矯正も対応可。
48人
9%
料金の明朗さ・比較的安価:費用が良心的/料金体系が分かりやすい/モニター割引や保険適用がある。
51人
10%
治療方針や内容が納得できた:抜歯しない方法/インビザラインや裏側矯正など希望する治療法に対応/説明が具体的で分かりやすい。
35人
7%
医院の雰囲気・設備:院内が綺麗/清潔感がある/託児所がある/大きな病院や大学病院で安心。
35人
7%
親・家族が決定
3人
1%

成人矯正に限定して調べました。最も多かったのは「通いやすさ(立地・アクセス)」で全体の24%を占め、日常生活の中で無理なく通える環境が重視されていることがわかります。

次いで多かったのは「評判の良さ」「ネット口コミの良さ」で、第三者的な評価を求められる傾向が見られました。

また「料金の明朗さ・比較的安価」や「専門性・資格・実績」も上位に挙げられ、費用面と技術面のバランスを考慮している人が多いようです。

一方で「かかりつけ・家族の通院歴」や「紹介による安心感」といった、人的なつながりを理由とする割合は比較的少数にとどまりました。

現代の成人矯正ではネット情報とアクセスが医院選びの中心的要素となっていることがうかがえます。

通院していた歯科医院の立地は?【矯正を開始した時期19歳以上限定】
家の近所
45人
26%
職場/学校の近く
26人
15%
最寄り駅の近く
27人
16%
通勤/通学の経路上
5人
3%
近くはないが自宅から電車・車で通える範囲
66人
38%
遠いがそこにこだわりがあった
3人
2%

最も多かったのは「自宅から電車・車で通える範囲」で38%を占めました。

生活導線上の立地を答えた患者様も多いものの、治療技術の向上により通院頻度はさがってきておりますし、多少距離があっても、通いやすさと医院の信頼性・専門性を両立させたいという意識がうかがえます。

使った矯正装置は?

装置の主流が逆転!マウスピース矯正が50%
矯正を開始した時期19歳以上限定の調査結果

最も多かったのは「表側ワイヤー矯正」で47%を占め、依然として矯正治療のスタンダードとして選ばれていることが分かります。

次いで「マウスピース矯正」が38%と高い割合を示し、3年前の調査から倍以上に増加しました。

ただし、本調査は矯正治療の経験者を対象としているため、現在の最新トレンドをそのまま反映しているわけではなく、過去の傾向を含む結果である点には留意が必要です。

マウスピース矯正
77人
38%
表側ワイヤー矯正
94人
47%
裏側ワイヤー矯正
15人
7.5%
ハーフリンガル(上のみ裏側・下は表側)
7人
3.5%
床矯正(拡大床など)
5人
2.5%
補助装置(ヘッドギア・舌癖矯正装置など)
2人
1%
その他
1人
0.5%
矯正を開始した時期過去5年以内の調査結果

現在の矯正装置のトレンドを把握するため、過去5年間に矯正治療を開始した患者様を対象に調査を行いました。

その結果、「マウスピース矯正」が50%で最も多く、「表側ワイヤー矯正」(38%)を上回る結果となり、装置の主流が逆転したことが明らかになりました。

マウスピース矯正の普及により、見た目や装着感への抵抗が軽減され、これまで矯正をためらっていた人々の治療開始を後押ししていることがうかがえます。

マウスピース矯正
64人
50%
表側ワイヤー矯正
49人
38%
裏側ワイヤー矯正
8人
6%
ハーフリンガル(上のみ裏側・下は表側)
3人
2.5%
床矯正(拡大床など)
3人
2.5%
補助装置(ヘッドギア・舌癖矯正装置など)
0人
0%
その他
1人
1%
矯正を担当した歯科医師にどのような印象を持ちましたか? ※複数回答OK
優しい・親切:「優しい」「親切」「話しやすい」「怒らない」「気さく」など、安心感・人柄の良さ
161人
21%
丁寧な説明・分かりやすい対応:「素人にも分かりやすく説明してくれる」「治療の流れやデメリットも伝えてくれる」「質問に誠実に答えてくれる」など
172人
23%
信頼できる・安心感:「誠実」「真面目」「患者に寄り添ってくれる」「プロフェッショナルで頼れる」など、全体的な信頼感につながる印象。
150人
20%
治療技術の高さ:「腕が良い」「経験豊富」「痛みが少ない」「仕上がりに満足」など、技術面の評価。
104人
14%
親身な対応・共感してくれる:「悩みに共感してくれた」「気持ちを理解してくれた」「応援してくれた」など心理面でのサポート。
64人
8%
ユーモア・気さく:「ユーモアがある」「面白い先生」「にこにこしている」など、明るさを感じた。
31人
4%
淡々・事務的:「無口」「流れ作業のよう」「業務的」「可もなく不可もなし」などの評価。
34人
5%
怖い・厳しい:「怖かった」「厳しい」「無愛想」「冷たい」など、恐怖や距離を感じた。
14人
2%
説明不足・情報が不透明:「費用の説明が曖昧」「こちらから言わないと説明してくれない」「不信感を覚えた」など。
13人
2%
その他マイナス体験
8人
1%

丁寧な説明・分かりやすい対応」が最も多く23%を占めました。治療の流れやリスクまで誠実に説明してくれる姿勢が、信頼感につながっているようです。

次いで「優しい・親切」「信頼できる・安心感」が続き、「治療技術の高さ」はやや低め。「事務的」などのマイナス体験も多く、技術面よりも患者様との人間的な関わりや安心感を重視する声が多く寄せられました。

矯正歯科医へのマイナス体験のその他一例
  • こどものころに矯正をしましたが、男性医師の手が大きく、長時間口を開けなければならないのが苦痛でした。
  • 衛生士の女性の方に担当されてしまい、ワイヤーが外れて来院し直すことが何度かあった。
  • 次の人が来ると焦って雑になる
  • 歯科医と衛生士が常に喧嘩をしている
  • 歯が綺麗になったところで装置を外して終了となったが、1年位で元に戻ってしまった。
  • 矯正器具をつけて耳の聞こえが悪くなったり、首が痛くて頭を動かせなくなったりしたが、矯正は無関係と言い切られた。
  • 矯正の終了後、リテーナーがなかったこと。数年後に気づいた。
  • 機嫌が良いと悪い日で態度が極端に違いました。
  • 器具が取れた際、また取れたのー?と言われた後にこれ取れると高いんだよねー。と歯医者側の事情を話されたこと
  • 患者にはとても優しいが、衛生士さんや受付の人への口調が厳しく、人の入れ替わりが激しかった。
  • 過蓋咬合だったため、下に装置をつけた当初は上の歯が当たらないように噛んだ時に高さを出すため全く噛みあわず、食事の時に噛めなくて毎食後胃が痛くなったのが辛かった。
  • 偉そうだったから、いい印象は残っていない。
  • わたしのリクエストをおぼえていないのが気になった
  • 一度明らかに消毒していない指を口にいれて診察された記憶がある。

等。

多くの内容は技術面の問題というよりも、配慮や対応の不足に起因するものであり、歯科医院として日頃から細やかな心配りを意識すべき点ばかりといえます。

矯正する前に不安だった事は?※複数回答OK
痛み・違和感:歯が動くときの痛み/器具やワイヤーの不快感/食事や会話に支障が出ることへの不安。
208人
23%
治療効果・本当にきれいになるのか:「自分の歯並びは治るのか」「出っ歯や受け口が改善されるのか」「後戻りしないか」など、効果への不安。
130人
14%
費用・追加料金:「総額はいくらかかるのか」「想定以上に高くならないか」「親に負担をかけるのが申し訳ない」など金銭面の心配。
143人
15.5%
抜歯・外科処置の恐怖:健康な歯を抜くことへの抵抗/親知らずや多数抜歯の痛みや安全性への不安/外科矯正や麻酔への恐怖。
58人
6%
見た目(審美面・周囲の目):矯正器具が目立つことへの恥ずかしさ/友達や周囲からからかわれる不安/婚活や仕事への影響。
118人
13%
治療期間の長さ:「何年かかるのか」「終わりが見えない」「予定より長引くのでは」など時間面の不安。
96人
10%
虫歯・口腔トラブル:矯正中の歯磨きの難しさ/虫歯や歯肉退縮のリスク/器具による口内炎。
46人
5%
生活・日常への影響:食事制限/スポーツや楽器演奏に支障が出る不安/しゃべりにくさや発音への影響。
77人
8%
歯科医・治療への信頼性:「この歯科医で大丈夫か」「失敗例のようにならないか」「ヤブ医者ではないか」など医師への信頼不安。
17人
2%
年齢・タイミング:大人になってからでも効果があるのか/学業や仕事に支障が出ないか/妊娠・転勤などライフイベントとの兼ね合い。
30人
3.5%

最も多かったのは「痛みや違和感」に対する不安で、費用や治療結果への不安を上回る結果となりました。

さらに、矯正中の見た目を気にする声も多く寄せられており、近年主流となりつつあるマウスピース矯正が持つ「目立たない」「痛みが少ない」「食事中に外せる」といった特徴が、これまで多くの患者が求めてきた要素であることが改めて浮き彫りになりました。

矯正中に不便だった事【ワイヤーのみ※マウスピース兼用は省く】
食事の不便さ1:固い物や繊維質の食べ物が噛めない/食べづらい、食べ物が器具に挟まる
133人
22%
食事の不便さ2:人前での食事でアライナーを外すのに気を遣う、食べ歩きや間食がしにくい
13人
2%
歯磨き・口腔ケアの大変さ1:歯磨きに時間がかかる/歯間ブラシ等が必要
88人
15%
歯磨き・口腔ケアの大変さ2:外出先での歯磨き頻度やアライナーの洗浄が手間
20人
4%
痛み・違和感:痛みで食事困難・口内炎や頬・舌への擦れ/口の中の出血・眠れない/集中できないほどの痛み
96人
16%
装置の着脱管理:食事や飲み物のたびに外す必要がある、外出先での取り外し・洗浄が面倒、装着時間の制限が大変
16人
3%
見た目・発音への影響:笑う時や会話で器具が目立つのが恥ずかしい、滑舌が悪くなる、人の視線が口元に集まることへの不安
71人
12%
口内トラブル:口内炎/擦れによる傷・虫歯や歯肉炎のリスク上昇・口臭や着色
52人
9%
通院の負担:装置の調整やチェックで時間・交通費がかかる、装置が外れた時など臨時の通院が面倒
30人
5%
生活習慣の制約:部活や楽器演奏に支障が出る、旅行やイベント時の不便さ
7人
1%
金銭的な負担感:通院のたびの調整費用、器具破損時の追加費用への不安
31人
5%
精神的ストレス:「いつ終わるのか」という不安、人にからかわれる/恥ずかしい、治療に伴う長期的な我慢や不安感
37人
6%

ワイヤー矯正限定で調査しました。

最も多かったのは「食事の不便さ」で22%、固いものや繊維質の食材が噛みにくい、器具に食べ物が挟まるといった声が多く、日常の食事制限が大きな負担となっている様子がうかがえます。

次いで「痛み・違和感」「歯磨き・口腔ケアの大変さ」が続き、物理的な不快感や衛生管理の難しさも課題として挙げられました。

また、「見た目・発音への影響」や「精神的ストレス」など、心理的な面での負担を感じる人も少なくありません。

全体として、ワイヤー矯正は効果の確実性が高い一方で、“食事・痛み・ケア”の3点が患者にとって最も大きなハードルとなっていることが明らかになりました。

矯正中に不便だった事【マウスピースのみ※ワイヤー兼用は省く】
食事の不便さ1:固い物や繊維質の食べ物が噛めない/食べづらい、食べ物が器具に挟まる
9人
4%
食事の不便さ2:人前での食事でアライナーを外すのに気を遣う、食べ歩きや間食がしにくい
46人
21%
歯磨き・口腔ケアの大変さ1:歯磨きに時間がかかる/歯間ブラシ等が必要
11人
5%
歯磨き・口腔ケアの大変さ2:外出先での歯磨き頻度やアライナーの洗浄が手間
28人
13%
痛み・違和感:痛みで食事困難・口内炎や頬・舌への擦れ/口の中の出血・眠れない/集中できないほどの痛み
18人
8%
装置の着脱管理:食事や飲み物のたびに外す必要がある、外出先での取り外し・洗浄が面倒、装着時間の制限が大変
38人
18%
見た目・発音への影響:笑う時や会話で器具が目立つのが恥ずかしい、滑舌が悪くなる、人の視線が口元に集まることへの不安
14人
6.5%
口内トラブル:口内炎/擦れによる傷・虫歯や歯肉炎のリスク上昇・口臭や着色
11人
5%
通院の負担:装置の調整やチェックで時間・交通費がかかる、装置が外れた時など臨時の通院が面倒
11人
5%
生活習慣の制約:部活や楽器演奏に支障が出る、旅行やイベント時の不便さ
8人
4%
金銭的な負担感:通院のたびの調整費用、器具破損時の追加費用への不安
16人
7.5%
精神的ストレス:「いつ終わるのか」という不安、人にからかわれる/恥ずかしい、治療に伴う長期的な我慢や不安感
6人
3%

マウスピース矯正限定の調査です。

最も多かったのは「人前での食事や間食のしにくさ」で21%を占めました。食事のたびにアライナーを外す必要があるため、外出時や会食時に気を遣う場面が多いことが分かります。

次いで「装置の着脱管理」や「歯磨き・口腔ケアの手間」が続き、取り外し型ならではの管理の煩雑さが課題として挙げられました。

また「痛み・違和感」を感じた人の割合はワイヤー矯正のおよそ半分程度にとどまり、マウスピース矯正の方が痛みが少ない傾向にあることが分かりました。

全体として、マウスピース矯正は管理の煩わしさが最大の不便要素のようです。

矯正後に得られたメリットや心境の変化は?
自信が持てるようになった・笑顔が増えた
181人
21%
周囲から褒められた・評価が上がった
73人
8%
見た目・顔の印象が改善した
166人
19%
心理的コンプレックスが解消した
113人
13%
噛み合わせ改善・食事が快適に
84人
10%
歯磨き・口腔ケアがしやすくなった
98人
11%
美容・健康意識が向上した
66人
8%
呼吸・発音・体調が改善した
13人
2%
長期的な安心感
59人
7%
後悔・不満の方が大きい
6人
1%

「見た目・顔の印象が改善した」「自信が持てるようになった・笑顔が増えた」だけで40%を占めました。

見た目の改善が自己肯定感の向上につながっていることがうかがえます。

次いで「心理的コンプレックスが解消した」と続き、「周囲から褒められた・評価が上がった」もあわせると、審美面・心理面の変化を実感している人がトータル60%以上を占めました。

逆に「歯磨き・口腔ケアがしやすくなった」「噛み合わせ改善」など機能面の変化を感じている患者様は23%のみ。

やはり目的も結果も見た目に関わる割合が大きいようです。

また「後悔・不満の方が大きい」を選んだ患者様が6人しかいなかった事も、矯正の満足度を裏付ける結果となりました。

調査結果

調査結果は以上となります。いかがでしたでしょうか?

多くの患者様が矯正治療に高い満足を感じておられることは、非常に喜ばしい結果であり、日々の技術研鑽の成果が確実に患者様の笑顔につながっている証といえます。

一方で、治療の過程では不安や不便さを感じたという声も少なくありませんでした。

今回の調査を通じて、矯正治療は「人と人との関わり」で成り立つものであり、技術力の向上だけでなく、患者様一人ひとりに寄り添う姿勢や思いやりのある対応がいかに大切かを、改めて実感する結果となりました。

その他 補足調査データ
回答された方の男女比
男性
62人
21%
女性
235人
79%
回答された方の年代
20歳未満
9人
3%
20代
88人
30%
30代
125人
42%
40代
57人
19%
50代
15人
5%
60代以上
3人
1%
何年前に矯正を開始したか?
2年以内
39人
13%
3年〜5年
67人
23%
6年〜10年
48人
16%
11年〜15年
39人
13%
16年〜20年
39人
13%
21年〜
65人
22%
矯正にかかった総額費用【矯正を開始した時期19歳以上限定】※複数回答OK
15万円以内
1人
1%
16万円〜40万円
27人
16%
41万円〜65万円
26人
15%
66万円〜90万円
30人
18%
91万円〜110万円
54人
31%
111万円以上
34人
20%
矯正した歯科医院の立地【矯正開始したのが19歳以上限定】
家の近所
59人
44%
職場/学校の近く
29人
21%
最寄り駅の近く
27人
20%
その他
20人
15%
矯正を始めたきっかけは?【矯正を開始した時期19歳以上限定】※複数回答OK
自分で気になっていた
146人
50%
親に言われた
25人
9%
友達や周囲の人から歯並びを指摘された
21人
7%
友達がやっていたので
25人
8%
歯科医院で勧められて
31人
11%
ネットの情報をみてやりたくなった
25人
8%
婚活・就活・結婚式に間に合わせたかった為
14人
5%
その他
5人
2%
【全年齢・年代対象】その歯科医院のHPを見ましたか?
はい
166人
56%
いいえ/もしくは覚えてない
131人
44%
【全年齢・年代対象】情報収集の為に何の媒体を見ましたか?※複数回答OK
Google等の検索エンジンで
154人
36%
紹介サイトを見て
26人
6%
X(Twitter)を見て
10人
2%
Instagramを見て
17人
4%
Youtubeを見て
12人
3%
Tiktokを見て
1人
0%
GoogleMapを見て
19人
4%
AIで聞いて
0人
0%
TVCMを見て
1人
0%
人づてに聞いて
142人
33%
雑誌や紙面を見て
16人
4%
その他
33人
8%
【全年齢・年代対象】その歯科医院に通院を決めた理由は何でしたか? ※複数回答OK
通いやすさ(立地・アクセス):自宅や学校、職場から近い/駅近/徒歩や自転車で行けるなど。
188人
24%
評判の良さ:知人・友人・地域での評判。
104人
13%
ネット口コミの良さ:Googleマップでの評価、口コミサイトでの評判。
63人
8%
かかりつけ・家族の通院歴:もともと治療や検診で通っていた/親や兄弟が通っていた/家族ぐるみでお世話になっていた。
45人
6%
紹介による安心感:かかりつけ歯科や他院からの紹介/知人や親戚、職場関係者からの推薦。
61人
8%
医師・スタッフの人柄・信頼性:丁寧な説明/無理な勧誘がない/優しい対応/院長やスタッフの人柄や雰囲気が良い。
57人
7%
専門性・資格・実績:矯正歯科専門/矯正学会の認定医/症例数や実績が豊富/難しい症例や裏側矯正も対応可。
60人
8%
料金の明朗さ・比較的安価:費用が良心的/料金体系が分かりやすい/モニター割引や保険適用がある。
59人
8%
治療方針や内容が納得できた:抜歯しない方法/インビザラインや裏側矯正など希望する治療法に対応/説明が具体的で分かりやすい。
42人
5%
医院の雰囲気・設備:院内が綺麗/清潔感がある/託児所がある/大きな病院や大学病院で安心。
44人
6%
親・家族が決定
51人
7%
【全年齢・年代対象】通院していた歯科医院の立地は?
家の近所
84人
28%
職場/学校の近く
27人
9%
最寄り駅の近く
42人
14%
通勤/通学の経路上
10人
4%
近くはないが自宅から電車・車で通える範囲
127人
43%
遠いがそこにこだわりがあった
7人
2%
【全年齢・年代対象】使った矯正装置※複数回答OK
マウスピース矯正
121人
30%
表側ワイヤー矯正
195人
48%
裏側ワイヤー矯正
47人
12%
ハーフリンガル(上のみ裏側・下は表側)
8人
2%
床矯正(拡大床など)
11人
2.5%
補助装置(ヘッドギア・舌癖矯正装置など)
23人
5%
その他
2人
0.5%

よくある質問

Q. 今回の満足度はどれくらいでしたか?

A. 本調査では「矯正してよかった」が 98%(291/297人)でした。満足度スコアでも「80点以上」が合計約86%です。

Q. 成人矯正は増えていますか?

A. はい。開始年齢の分布から、成人矯正が65%を占め、小児矯正(12歳未満+12〜15歳の計35%)を上回りました(3年前は概ね半々)。

Q. 近年の装置の主流は何ですか?

A. 過去5年以内開始の層では、マウスピース矯正が50%で最多、表側ワイヤーは38%でした。全体では依然として表側ワイヤー47%が最多ですが、直近トレンドはマウスピース優位です。

Q. 費用はどのレンジが多かったですか?

A. 66〜90万円が17%91〜110万円が31%111万円以上が19%でした。66万円以上が合計67%です。

Q. 受診を決めるまでの期間は?

A. 「気になってから6か月以内に開始」が53%(3か月未満31%+3〜6か月22%)でした。

Q. 治療前の情報収集は何で行われましたか?

A. 過去5年以内では検索エンジンが45%で中心でした。ほかにInstagram7%、Googleマップ8%などを参照。成人矯正では事前にHPを見た方が81%でした。

Q. 医院選びの決め手は?(19歳以上)

A. 通いやすさ(立地・アクセス)が24%で最多。次いで評判12%、ネット口コミ11%、料金の明朗さ10%、専門性9%などでした。

Q. 痛みや不便さは装置で違いますか?

A. ワイヤーは「食事の不便さ」22%、「痛み・違和感」16%、「口腔ケアの大変さ」15%が上位でした。マウスピースでは「人前での食事・間食のしにくさ」21%、「着脱管理」18%、「口腔ケアの手間」13%で、痛みは8%とワイヤーより低めでした。

Q. 矯正後に感じたメリットは?

A. 「自信が持てた・笑顔が増えた」21%と「見た目の改善」19%で計40%。心理面の変化(コンプレックス解消13%など)も含めると60%超が審美・心理的メリットを実感しています。

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